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今日も日中は汗ばむほどの陽気でしたが、日が暮れると一変、夜には少々寒さすら感じる気温に。

暦は10月を迎えようと言うのに、未だ落ち着かない気温に心配をしておりましたが、着々と秋は足音を立てているようです。

今季は序盤でニット等を揃えていた方も多く、今週はここに来てバッグやベルトなど補完アイテムを探しに見える方も増えています。

丁度時を同じくして、今日は新たにバッグが入荷。

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ご紹介するのはイタリア、革の町として知られるトスカーナの老舗”馬具”メーカー”Boldrini Selleria”(ボルドリーニ・セレリア)のバッグ。

イタリア語でSelleriaとは”馬具”を意味します。
その名の通り、Boldriniは1955年から馬具を作り続けているブランド。

当店がこれまで取り扱って来たブランドには”Dell'ga”や”Charles et Charlus”など”馬具作り”を由来に持つ物が多く在りましたが、今回もまたそれら馬具を生業にして来た老舗。

このブランドの魅力は何と言っても高いコストパフォーマンス。
その理由の一つが、革や金具等の厳正な選択を行い、全ての工程を職人達が卓越した技術によって”手作業”で作り上げている事。

こうして馬具作りからバッグ作りへ移り変わる例は数多くあると思うのですが、全てに共通するのが”優れた職人”が在籍していると言うこと。

そしてその多くが機械などに頼らず、手作業だけで仕上げる物作りを現在も続けていることです。

手作業で物作りを行う際、バッグに限らず、洋服でも車でも、どんな物でもそうですが、そこには掛けられた時間と手間暇が価格に反映されることもしばしば。

ところがBoldriniの場合には価格を疑ってしまう程、現実的な価格で入手出来ると言う大きなメリットがあるのですね。

そんな真摯な物作りを行うBoldriniで、今回当店がオーダーしたのはこれからご紹介する2つのモデル。

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一つ目はコチラ、鮮やかな赤が美しいバケッタレザーを使用して作られたショルダーバッグです。

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トスカーナ伝統の方法で厳選された原皮を鞣し、丁寧に整えられた革質は天然素材そのものの魅力と風合いを持ったまま、バッグへと形作られて行くBoldriniのバッグたち。

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一針一針が丁寧に、そして緻密に縫い込まれ、バッグとしての実用性を支える堅牢性は、まさに馬具職人由縁の仕事。

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このショルダーバッグでは金具がほとんど使用されておらず、使われているのはストラップのバックル、留め金具、そしてブランドプレートだけ。

ショルダーストラップの付け根すらも革を使って丈夫に作り上げられています。

その他、全ての箇所を補強と共にシッカリと、そしてどれ程の年数を使っても、それらが味わいとして変わるまで、丁寧に、丹念に作られています。

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元々天然素材の良さを生かして作られるBoldriniのバッグは、今回のバケッタレザーの他にもサドルレザー等、様々な革をオーダーする事が出来ますが、今回は女性に向けた軽さや丈夫さ、そして使い易さを前提に、より革そのものの魅力が解り易いものとして作られています。

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このモデルではアンライド(一枚革)で仕上げられている為、革そのものの強度と革質の変化を想定した中で作られ、今後何年も使い続けると同時に、人の手の皮脂や経年による熱、光、色々な物が年輪として色の変化を見せて行きます。

この状態でも綺麗な奥深さを感じる赤い色をしていますが、今後何年かすると、更に味わいの深い赤色を発してくれそうな予感がします。

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中身は二つの袋状にコンパートメントされており、それぞれに荷物を分けて入れる事で、荷物の散乱を防ぐことが出ます。

そしてこのバッグの最大の特徴は、意外と皆さんが知らないところでも在るのですが、一般的にショルダーバッグの場合、底部分が四角く角になっているものと、このバッグのように丸みのある形になっている物では、斜め掛けした際に腰位置に来る本体の身体への沿い方が違うというところ。

丸みがあり、このバッグのような作りになっていると、四角い角の物に比べて、身体により沿うような状態で下げられる為、バッグの角が当たったり、こすれたりと言うストレスが無く、より自然な状態で持っていられるメリットがあります。

これは言われなければ意識しない所でもありますが、全てのバッグがそうではありませんが、四角い形状のバッグを斜め掛けにしていると、この”角”の部分が非常にストレスになることがあります。

人の身体は曲線で作られています。
だからこそ、身に着けるものには曲線で作られた物が合うのですね。
(多分)



今回のショルダーバッグ、この英国的な形にトスカーナらしい革質を与え、更に赤い色合いがアクセントとして魅力を与えてくれる一点。

「バッグはショルダー派」と言う方、このバッグの魅力と高いコストパフォーマンスにきっと頷くはずです。

そして、もう一つ。

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まるでBolidoのような半円状、かまぼこ状の形をしたハンドバッグ”Franca”。

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このバッグもまた見れば見る程、革の魅力を直に感じる事が出来る、バケッタレザーのナチュラルな色を使ったものです。

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バッグの要とも言えるハンドルの付け根や、各部の補強、コバのダブルステッチなど、細部にわたって物作りの真髄を見せてくれるような凝った仕上げ。

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底鋲も備え、使うシーンを想像させる細かな気遣いは、元々顧客による馬具を依頼通りに作る職人達が携えた”当たり前の仕事”。

このバッグで使われている革はヌメ革色で、その名の通り、経年と共に飴色に変色する姿を愉しむ事が出来るもの。

この革質で気を付けたいのは、これからの季節「ハンドクリームを付けた手で直ぐに触らない」こと。

「雨風の強い日には極力使うことを避ける」、「直射日光が強い場所に放置しない」など、ヌメ革ならではの”あるある”は気を付けなければなりません。

しかし、それを差し引いても尚、魅力的なのがヌメ革。

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このバッグ、コンパクトなサイズながら、日常的に持ち歩きたい荷物は殆ど収まります。
勿論、大きなものは論外ですが、モバイルや財布、ちょっとした化粧直しの道具程度なら十分に収まるサイズです。

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また専用のショルダーストラップが付属している為、両手をフリーにしたいシーンでは斜め掛けも可能。

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物作りとしての確かさだけではなく、バッグとしての実用性や使用するシーンを想定した全てに於いて備わっているのがBoldriniの魅力です。

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このバッグではライニングが採用されており、内部はBoldrini共通の深紅の生地が使われています。
こうした色のコントラストのセンスはファッション的と言うより、馬具を依頼する人々達の社会的地位を想像させるような、どこか高貴な印象すら与えてくれます。

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更にこのバッグにはブランドプレートのクロシェットとは別に、南京錠(写真ではフィルムが貼られています)と、専用の鍵が収められたクロシェットが別に付属しています。

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旅先での防犯用として南京錠を設けるあたり、そしてそれ専用の鍵とクロシェットを用意するあたりにも、Boldriniのブランド観や価値観を実感します。

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こうしてBoldriniのバッグには、ほぼバッグとして求められるものの全てが予め備わっています。

コンサバティブで堅牢で、それでいてバッグとしての魅力を最大限発揮してくれる、言わばファッション性も持ち、女性たちの日常に大きな役割を担っています。

今年、バッグを新調したいと言う方、既にバッグは購入してしまったと言う方も、Boldriniを実際目にしてみると、その思いは脆くも崩れ去るほど魅力的に映るはずです。



馬具作りからバッグ作りへの変遷を、細部に実感することが出来るBoldrini。
是非今年の秋はBoldriniを試してみて下さい。

「この仕上がりで、この価格?」

と思わず口にしてしまうはずです。





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