穏やかな陽射しが恋しい週の中日。
今日は生憎の曇天でしたが明日からは一転、晴れの日が増え、ようやく春本番の始まりとなりそうですね。

さて、今日は古くから春夏の高級素材として認知されているシーアイランドコットン(海島綿)の話題に触れつつ、それらを使って作られたBAFYの一着にフォーカスして見ました。

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”全ての点で、シーアイランドは、どこでも、どんな天候でも、これまでに栽培された最高品質の綿です”

リチャード・ドワイト・ポーチャー,
シーアイランドコットン


最高品質の綿(綿花)”シーアイランドコットン”を指し、こう述べられています。

「その名は聞いたことがあるけれど、実際にどんな物なのか知らない」

そう思われる方もいらっしゃるでしょう。

そもそも筆者が初めてシーアイランドコットンと言う名前を知ったのが、今から30年ほど前。

当時日本に広がりを見せていた”ジョン・スメドレー”(英)のポロ(ニット)や、”マーロ”(伊)のディフュージョンでもある”97 Rue des Mimosas”(リュ・デ・ミモザ)のポロ(ニット)に使われていた、とても細かな編地とサラリとした感触のニット、それらに使われていたのが”シーアイランドコットン”でした。

奇跡の綿花

と呼ばれ、今となっては各地(国)で栽培が試みられているシーアイランドコットン。

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そもそもの始まりは、今から200年以上前、1790年代に西インド諸島産の綿花がアメリカに渡り、栽培が始まった事がきっかけです。

冬の無い多年生の西インド諸島の綿花は、越冬しなければならないアメリカの陸地栽培では困難とされていた中、長年かけて様々な品種改良の結果、栽培に成功し、その後アメリカ産のコットン(綿)は、サウスカロライナからジョージア、フロリダ半島のセントジョーンズに至る海岸地域と沖合の島々が形成する細長い地域に根付き、このシーアイランド地方での栽培が中心となったことから、”シーアイランドコットン”と名付けられたと言われています。

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しかしその後、害虫被害等によって1922年を最後に、アメリカのシーアイランドコットンの栽培は一旦終わりを告げています。

綿として強いエジプト綿の栽培にシフトしていたそうですが、それから100年余りが経ち、再びアメリカでシーアイランドコットンの栽培が始まりました。

それが2017年の事ですから、つい最近の出来事ですね。

ジーンズでもなんでもそうですが、素晴らしいものを開発し時間の経過と共に一旦は退廃しても、再びその魅力を再評価され、生産を始めると言う構図は、ある種のアメリカらしさを感じます。

このシーアイランドコットン、先ほどのカリブ海に浮かぶ島々(西インド諸島)で生産される、これらの糸は”超長糸”とも呼ばれており、世界で1億数千万株が生産されている中で、この地域での生産量は約0.006%と、非常に希少。

シルクを思わせる上品な光沢とカシミアのような滑らかな肌触り

を持つことから幻の綿奇跡の綿と呼ばれるようになりました。

話は戻り30年前の当時、これらシーアイランドコットンのポロを着た時、「気持ちいいなあ」とか「繊細なポロシャツだなあ」などと、全くその理由や希少性も解らぬまま身に着けていたわけですが、周りはラコステ(フレンチラコやアイゾット)やフレッド・ペリーなどコットンピケ(鹿の子)のポロシャツを着ていたので、自分だけが落ち着いたオジサンのような服装だったのを憶えています。

ただ、気持ち良さの他に感じたのは”通気性の良さ”。
これは編み方にもよるとは思いますが、当時着ていた前述の2社の物は、断然乾きが早かったのを憶えています。

と、こうしてシーアイランドコットンの栽培の話から、今回の商品の話になる前に、今回BAFYのニットに使われているのはイタリアの高品質にして高級なメーカー”Emilcotoni”(エミルコットーニ)社が関わっていると言うことに触れたいのですが、このエミルコットーニ、当店に長らくお越しの方には聞き覚えのある名前だと思います。

かつて幾つかのブランドのニット製品に、これらエミルコットーニの糸が使われており、その質の高さや着心地の良さ、そして耐久性にまで満足をされていた方も多く、この企業への信頼は”身に着けて知った”方が多いかと思います。

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そのエミルコットーニも、様々なコットンの開発を行う中で、カリブ海で生産される希少なシーアイランドコットンをラインナップに揃えています。

1987年設立と、それ程古い老舗と言う訳では無いにも関わらず、現在”コットン”に関しては世界中に認められるトップメーカーになっています。

補足ですが、エミルコットーニ社は、コットンを主に手掛けるメーカーですが、実は繊維の宝石ビキューナ(ビクーナ)とシーアイランドコットンの混紡糸”シーアイランド・ビクーナ”や、”ベイビーアイランド”(シーアイランドコットンとカシミア)、”シェイプランド”(シーアイランドコットンとシルク)、”シーウール”(シーアイランドコットンとメリノウール)と言った、高級品質の素材と高級品質のコットンを混紡した様々な高級素材も生み出しています。

それぞれの繊維が細く、きっとシーアイランドコットンとの撚りの相性が良いのでしょうね。

そのエミルコットーニ社が手掛けた本格的なシーアイランドコットンを使って作られたニット、それは極々シンプルで何も特徴のないものです。

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柔らかく、滑らかで、艶やかさがあり、まるでカシミアのように感じられる着心地以外は、至ってシンプルなニットです。

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だからこそ です。

シンプルなニットに求めるのは、決して突出した存在感や色では在りません。

上質な素材は着ている人にとっても心地良く、また高級素材と言うのは往々にして、見る人の目にも”良い”と解るものなのです。

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きっと初めて本格的なシーアイランドコットンに触れると言う方は、目から鱗が剥がれ落ちる気持ちになるでしょう。

そしてこれまでにも幾つもシーアイランドコットンを試して来た方にとっても、エミルコットーニ社が作りたいとしている「イタリア目線のシーアイランドコットン」とは何なのか、を体感する事になると思います。

肝心の商品が最後の最後になりましたが、ジャケットのインナー然り、ショーツとの組合せ然り、どんな服装にも必ず使うシーンがあるクルーネックのニット、それもブラック一択は、きっと「来季もオーダーしたい」と思わせてくれる一品になると思います。

いや、来季もオーダーしたいと思っております…。

ご興味のある方は是非ご検討下さい。



長々のblog、お付き合い誠にありがとうございました。





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