
涼しい朝晩が増え、徐々に秋の兆しが強まってきている今週。
店内にはニットやアウターも増え、少しずつ秋冬の装いを手にする方が増えています。
そんな秋の兆しが進む今週は、この秋のPERSONAL ORDER第二弾がスタート。
(今回はウィメンズが中心です)
今回開催する第二弾では、新たな形や仕様を用いた物の他、同時開催でATELIER LAVAのオーダーも行います。
今日は先ず、Clothing(洋服)の方を取り上げて見ようと思います。

90年代ファッションの再興が叫ばれて久しい昨今ですが、当店にご来店の方々の多くが、当時のそのままの装いを取り入れるのは如何な物か、と思いかと思います。
然し乍らいつも変わらない装いで在る物もしばしば存在する訳ですが、いつの時代も華やかさと味、更にはヴィンテージ感すら漂わせてくれるシャネルジャケットの形は、好き嫌いはあるものの、カットソーやニットにジーンズといった鉄板の組み合わせに於いて、廃れる事なく居続けています。

しかし、現存する多くのシャネルジャケットには(表現としては良く在りませんが)粗悪な生地や縫い方によって、ただただ形だけが”そうある”と言うものが少なくありません。
そこで、”由緒正しい生地を使った由緒正しい形”を皆様にご提案するべく、英LINTON社のツィードを使った、シャネルジャケット(数型あります)を、オーダーサンプルとしてご用意。
これが今回の新型の一つです。

LINTON社については、これまでもドレスやスカートなどで度々皆様にお伝えして来ましたので割愛させて頂きますが、やはりLINTONのツィードは独特な表情や色、ボリュームがあり、それらを使ったシャネルジャケットは、まさに適材適所とでも言うべき、適えられた素材。

今回、LINTON社の生地約100数種の他、イタリアやイギリスのファブリックメーカーの生地、更にはThomas Mason等のコットン生地等、お客様の想像するテイストを一つのジャケットにするため、様々な生地を用意いたしました。

今回、この新型では、生地の選択の他、縁を作る”ブレード”と呼ばれる、刺繍生地やグログラン生地などの他、フリンジ処理した縁など、多彩な仕様変更を可能にしています。

勿論、着丈を変えたり、ポケット数を増やしたり、或いはボタン(数十種あります)を付けたり、付けなかったり、お客様が考えるシャネルジャケットに対する様々なディテールを取り入れる事が出来ます。

ブレード部分は素材や色のバリエーションが在る為、使いたい生地に合わせた色や素材を用いることは勿論、全てを一色で統一する事も可能。

この手のジャケットの魅力は、何と言ってもカジュアルダウンした時の見栄えや、長く着続ける事によって生まれるヴィンテージの様な風合いなど、長く着続ければ着続ける程、独特な風合いや魅力が増します。

現在店頭にはサイズゲージ(サンプル)のバリエーションごとに異なるパーツや仕様を使った物がありますが、ただ採寸するのではなく、お客様の着たいシルエットや着心地を再現する事が出来る、新たな職人との取り組みになります。

昨年皆様からご好評を頂いたスカートやドレスを誂えて下さった、あの職人さんの手によって作られます。

特にこの写真のようにフリンジ処理をしたトリムは、全てを手作業で行う為、数日かけて一着の縁を作り上げて行きます。

手作業でしかできない仕事を、パーソナルオーダーで表現するのは、ともすると一着の服を丸縫いするのと同じだけ時間も労力も費やすのですが、それらを(これまでと)同じ価格帯で提供できるのは、何より職人さんたちによる企業努力としか言いようが在りません。

”良い”ものには、何かしら必ず理由があります。
そこにブランド至上主義は無く、良いファブリックを選定し、良い縫子さんたちの手によって、縫い上げて頂く、それこそが全てです。

セレモニー様に、ではなく、ジーンズやドレス(ワンピース)のセットアップとして作り、長い人生を共に歩み、時間と共に風合いを作りだして行くものになるでしょう。

今回は数あるボタンの中にLINTON社製のメタルボタンも用意し、オリジナリティに拘りたい方にとっても、ちょっとしたアクセントとして選択肢が増えています。(その他にもボタンの種類は沢山あります)

またジャケットの形としては、前出のシャネルタイプ(ラウンドネック)の他にも、シャツ衿タイプの物や、フードを擁した物など、様々な形があります。
ブレードも刺繍(ロープ)やグログラン等々、組み合わせが、過去のテーラードジャケット以上に広がっています。

また今回新たに加えた型には、ご覧のようなスリーブレストップもあります。
これはスカート(タイト、フレア)とのセットアップでも良いですし、ジャケットとのツーピースでも良いですし、単体インナーとして作るのも良いですし、こちらもまたお客様の想像に合わせたスタイルが可能になる一着です。

サンプルはLINTONのツィードを使用していますが、これらをThomas Mason社のガーゼ質のコットンにしたり、ハリのあるウール素材やフランネル素材を使っても良いですし、お客様のセンスやスタイルに合わせたオーダーが可能になります。

この形としては、衿型でラウンドネック、Vネック、ボートネック、クルーネックの4種類で作る事ができます。

また春夏も意識してオーダーされる方には、裏地無しの仕様も選択が可能になります。
(※LINTON社のツィードには春夏秋冬の概念が在りませんので、どの季節にも色んな混紡生地が新着します)

秋冬はボリュームのある素材を選んだり、春夏には軽めの素材を選んだり、はたまたインナーとしての利用を優先する方には、所謂スーツ地を用いる事で、よりインナーブラウス的な要素が強くなります。

LINTON社のツィードにも写真のような爽やかな色合いや薄さがあり、存在感のある一着を作るのに最適な生地が沢山揃います。

秋冬だけに限らず、春夏も意識される方ならば、シャネルジャケット同様にジーンズとの相性で生地や色を選ぶのもお勧め。

この写真のような単色異素材のツィードならば、ジャケットとインナー両方を作るのも良いですね。

今回のLINTON社の生地、そして常備する数百の生地を併せると、無数の組み合わせが適う他、ブレードやボタン、各部の処理など、多くのディテールに、お客様の意思、要望が取り入れられる物となります。
或る意味、お客様のセンスが顕れるオーダーと言っても過言では無いかも知れません。
決まった形を生地違いだけで誂える物と違い、色の表現だけでも個性が顕れるLINTON社の生地、そしてブレードやパーツとの組み合わせ。
その全てにお客様の拘りや表現が形になる機会です。

今回、このスリーブレストップについて当店が最も皆様にお伝えさせて頂きたいのが、この背面のファスナーバックの部分。
通常背面首から肩甲骨付近までで終わるファスナーですが、今回のトップでは腰の上スレスレの位置まで開く様になっています。
これが何を意味するか?と言うと、ある種のコルセット効果もありますが、脱ぎ気がし易いだけではなく、身体を綺麗に補正してくれる役割や、身体に沿った物を作りたい方にとっても、実に必要不可欠なディテールです。
勿論、ピッタリしたくない方には、不要の部分ではありますが、誂える事の意味が、こうした些細な部分に生かされる事は、既製品や他では得られる物ではない一つの着目点です。

今回、新たに加わるこれらの新型の他にも、今シーズン人気を博している新型ダブルブレステッドなど、これまで同様のオーダーも承ります。
いつもとは違った一着を、或いはセレモニーにも使える一着、ジーンズと共に歳を重ねて行けるジャケットを、などなど、思い思いの装いを愉しむ方へ、新たに提案するPERSONAL ORDERを是非お試し下さい。
尚、冒頭でもお伝えの通り、同時開催でATELIER LAVAの新型を含むバッグのオーダーも行っています。

ジャケットと共に作るバッグ、色やテイストを揃えたり、全てを新調したり、色んな思いと共に始まる新しい秋冬シーズンに、是非ご利用下さい。
(バッグのオーダーについては明日のブログでご案内いたします)
期間は9/16(木)から9/23(木)まで。(最終日は15時終了)
オーダーでのご来店の場合は予めアポイントの取得が必要となります。
詳細などについてはお気軽に店頭までお尋ね下さい。

【営業日のお知らせ】
いつも当店をご利用頂きまして誠にありがとうございます。
当店は基本的に不定休となっております。
その為、店休日が不規則となります為、店頭或いはONLINE STOREトップページにて、ご確認の上ご利用下さい。
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