まさか?の積雪に目を疑った3月最後の日曜日。
関東地方を中心に季節外れの雪が降りました。
この春最後の荷下ろし?とばかりに深々と降り続ける雪。
長野地方では昼過ぎには雪も止み、路上はいつもの姿を取り戻しました。
今年は色々な出来事が次々と起こり、今まさに泣きっ面に蜂と言う方もいらっしゃると思います。
(私は今日免許更新5日目にして交通違反で捕まりました…まさに泣きっ面に蜂二匹の状態)
とは言え、徐々に春らしさを取り戻しつつある今月も後僅かで終わり。
少しずつ新年度に向けて、身も心も新たに挑みたいですね。
そこで今日取り上げるのは、新しい季節(年度)に向けた二つのアイテムです。
先ず一つ目は当店が作り出す様々な切り口によるブランド「Agnelli & Sons」の新作テーラードジャケットです。
今回から新たなディテールを加えたダブルブレステッドのジャケットを展開しています。
中でも拘りを詰め込んだ、このジャケットは、女性のテーラードジャケットにも男性と同じ拘りを取り入れ、比較的女性物のジャケットに多い「妥協」部分を限りなく排しています。
今回ジャケットに使用した生地は、ベルギー製の最高品質のリネン。
それも1858年から続く老舗の生地メーカー『LIBECO LAGAE』(リベコ・ラガエ)社の物を使用。
LIBECO LAGAE社のリネンはベルギー王室御用達としても知られ、ヨーロッパのリネン連盟認定「マスターズ・オブ・リネン」の称号を持ち、古くからリネン産業として知られているフランダース地方にルーツを持ち、さらにこのピュア・リネンは、独特の膨らみと柔らかさを持つ上質さが特徴で、リネン素材特有のゴワゴワした感触や硬さがなくシャリ感だけが残されています。
主にベルギーのリネンはインテリアやベッドリネンなどに見られますが、実はアパレルに向けた素材も作られている事を余り知られていません。
今回はそのLIBECO社のブラックのリネンを使い「大人の女性に相応しい」一着を形にしました。
主な仕様は6つボタンの4つ掛けのダブルブレステッド、胸のバルカポケット、脇のフラップポケット、袖の4つボタンの本切羽、深いサイドベンツなど、飽きる事の無いベーシックなディテールを用いています。
また全体のステッチは縁から6ミリ位置に縫いを入れ、クラシカルな表情をより高めています。
他にもフラワーホール裏にはチェーンステッチが二つ。
それぞれ生花を挿す事が出来る本格的な仕様になっています。
こうしたディテールは勿論男性の物にも共通する部分でもあり、また最近ではオーソドックスなディテールとして当たり前の様に施されている部分でもあります。
しかしこうしたディテールではなく、当店がどうしても叶えたかった部分は全体をより女性的に見せる為の各パーツのバランスです。
その最たる部分がウエスト位置と腰から裾までの長さ。
一般的に女性のジャケットを仕立てる際、サイズが大きくなればなるほど、ポケット位置やベント位置は下がるものです。
逆に小さくなればなるほど短く、それは当たり前のことですが、当店が拘ったのは、身長の有無に関わらず、誰もが腰高で脚長に見えるための工夫です。
このバランスについては、ここでは多くを語りませんが(ちょっとした視覚的な細工を生むように仕上げています)、その拘りによって、これまでダブルのジャケットを何かしらの理由で敬遠していた方や、或いは身長や体格によって敬遠していた方々にも、常に魅力的なシルエットで着て頂く事が出来るようになります。
「美しく」見える事、「シャープ」に見える事は女性にとって大切な要素。
近年ではオーバーサイズのダブルブレステッドが主流を占めていますが、ここでの提案はあくまでもオーソドックスでクラシックが基本です。
素材のLIBECO社製リネンは、キラキラとした輝きは在りませんが、非常に上質さを訴えるベルギー製リネン特有のマットな仕上がり(※特にベルギー製リネンはマットな仕上がりが特徴=フンワリ仕上がる為マットに映ります)が、全体を落ち着きと上品さで包みます。
またラペルは男性の仕立てと同様、職人が丹念に時間をかけて、手でアイロンを使い「くせ付け」を行います。
これによってラペルには立体的なカーブが生まれ、またシングルと同様にジャケットの顔とも言える、最も大切な返し部分に、一般的な既製品との違いを生み出しています。
こうして様々な技術と(割愛していますが)沢山の拘りを盛り込んだ、大人の女性の為の一着が仕上がりました。
今回の新作では、このLIBECO社製リネンの他にも、様々なファブリックを用いたジャケットを今後も展開していく予定です。
またこのジャケットの基本は、パーソナルオーダーでも御承りが可能になっておりますので、新しい季節に向けた一着、或いは自分にピッタリの一着を求める方は、是非お気軽に店頭までお問合せ下さい。
そして、このジャケットはビジネスなどでの活躍は勿論なのですが、当店が特にお勧めしたいのがジーンズとの組み合わせ。
魅力的なジャケット、ジーンズと組み合わせたら足元が気になりますよね。
そこでお勧めしたいのが、ジーンズは勿論ですが、今季特に当店がお勧めしているワイドパンツやバミューダなどの「ワイドレッグ」に相性の良い一足。
それがFABIO RUSCONIのポインテッドトゥ・ローパンプス。
今回この形を使用してオーダーしたのはAmalfi(アマルフィ:イタリアの海岸名)と名付けられた独特なブルーのスウェード。
その特徴的な色のスウェードを低めのチャンキーヒールに組み合わせ、一般的なフラットパンプスや細いヒールのロ-パンプスとは違った印象を作り出しました。
オフィスでの活躍は勿論、週末にはジーンズとの相性を考え、この色、この素材、そしてこの形にフォーカスしています。
ジーンズにも、細身のシルエットから、今日のワイドなストレートシルエットまで、幅広く合わせ易くなっているのは、このシャープな爪先が作り出す特別な存在感。
甲を浅くくり抜き、爪先は鋭角を作り出し、一般的なパンプスのイメージよりも更にシャープな印象を作っています。
この些細な部分が全体の印象を変えてしまうのですから、女性にとって靴の存在は非常に大きなものである事が解ると思います。
甘さを控え、辛口を引き出した今回のパンプス。
履き易く使い易いヒールの高さや安定感をベースに、自立した女性を匂わせるこの形こそが何よりもの魅力です。
シンプルな組み合わせにこそ、魅力を発揮してくれる今回のパンプス。
ジーンズだけではなく、ワイドパンツやスーツなど、常に多くのスタイルを魅力的に見せてくれる一足です。
「普通のフラットパンプスやバレエシューズと何が違うの?」
と思われる方も居るかも知れませんが、恐らく足を入れてみると、その答えを実感していただけるはずです。
装いとは、シンプルになればなるほど、またオーソドックスなものになればなるほど、些細なディテールが大きな変化や魅力につながるものです。
今回ご紹介したテーラードジャケット、パンプス共に、新しい季節(年度)に相応しい選択です。
それは「見た目に違いが解りづらい」からこそ、周囲にはこれ見よがしにならず、敢えて自分自身の心持だけが新鮮で、「新しい価値観に身を包む事の贅沢」を感じられること。
今、世間を惑わせているネガティブなニュースも、いずれは晴れる日がやってきます。
来るその日の為に、是非皆様の心の栄養も忘れずに与えてあげて下さいね。
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