IL MARE JOURNAL

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タグ:プリンス・オブ・ウェールズ

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寒くなったり、暖かくなったり、毎日ジェットコースターな日々が続いています。
そろそろ暖かくなったままでいて欲しいものですが、空模様は神のみぞ知るところ、自然には敵いませんね。

さて、連日新作が到着している今月ですが、今日はスタッフイチオシの”二つ”をピックアップしてみましたのでお付き合い頂ければと思います。

この二つに共通するのは、「お仕事も休日も使える」と言うこと。
大抵のメンズアイテムはアレンジ次第で両方使えるので、今更感はあるのですが、とりあえず…。

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一つ目はスタッフが大好きな「ライトベージュのプレイド」のジャケット✨

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L.B.M.1911のものですが、振り返ればL.B.Mの取り扱いは何だかんだ長いもので、途中数年お休みしていた時期を覗けば10年は越えていそうです。

イタリア最古のファクトリーと言われるジャケット作りの老舗ですが、時代時代に沿った小さな変化は時折在りながらも、変わらないテイストは今もずっと息衝いているのですから、それもL.B.Mの魅力の一つかも知れませんね。

今回のジャケットは当店では初めてとなる「裏地を持たない一枚仕立て」のもの。

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軽く、柔らかく、風にひらひらたなびく様な心地良さが、このジャケットの魅力ですが、副資材を要さない分、各部の立体感は職人のアイロンだけで作られた”自然な曲線”が生きています。

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当店がオーダーするL.B.Mは、ほぼ全てがレギュラーフィットがベースになっている為、一昔前のスリムフィットや日本仕様のJACKなどの様に着丈や袖の長さや筒の大きさ、胴の大きさなど全てが異なる、言わばグローバルなモデルがベースになっています。

その分、サイズ選びも重要になりますが、基本的には(かつてのように)タイトな装いを求めない限り、従来のサイズか或いはサイズを1つ下げる程度で充分補えます。

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また今回このプレイドを選んだ理由の一つに、この素材が「コットン」だけで作られたもので在る事が挙げられます。

ニットの様に編み上げられているザックリとした生地。
この生地の凹凸や立体感が、一枚仕立てになる事でより活かされている事、そして春夏のジャケットに相応しい仕上がりである事が大きな理由。

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お仕事ならタイを締めて、グレーのパンツを合わせれば十分オフィススタイルになりますし、オフならノータイでシャツを合わせたり、ニットやカットソーを合わせるだけで充分サマになってくれるので、毎日の洋服選びとしては非常にラクなジャケットです。

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また当店のお客様に多い40代~60代にとっては、穏やかで落ち着きがあり、それでいてクリーンな印象を与えてくれる、この淡いトーンは清潔感と言う点でも、安心感を与えてくれると言う点でも非常にメリットがあります。

グレーやベージュ、ホワイトのパンツ、時にはジーンズまで実に様々なスタイルに合わせ易い当店イチオシの一着です。




そしてもう一つは、、、

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このGUY ROVERの白シャツです。

誰もが一枚は持っているであろう白いシャツ。
そして消耗品に数えられる白いシャツは、だからと言って手抜きするのも憚られますし、或る程度のレベルを超えると消耗品として考えられなかったり、「たかが白シャツ、されど白シャツ」で悩ましい存在でも在ります。

そこで今回当店がオーダーしたのは、

・コストパフォーマンスが高い
・着心地が良い
・手入れがラク
・今日らしい形

などを一つにしたもの。

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生地はストレッチのポプリンを使用し、ビヨンビヨンに伸びる訳では在りませんが、自然な伸縮性を持っているため、負荷がかかる姿勢や引っ張られたりしても全く問題なし。

それどころか、生地の特性上、生地そのものにハリが生まれる為、洗濯の干し方次第では洗いざらしでも着られるほど生地そのものに安心感が在ります。

逆にハリを求めすぎてしまったり、洗濯がラクチンという事だけを求めて生地を選んでしまうと、春夏にとっては少々暑いものになってしまうので、このくらいが最も適していると言う答えです。

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近年の物に比べるとほんの少し高めの台衿、ワイドスプレットの衿型は、芯地を使用したシッカリとした感触の物になっています。

タイを締めても外しても、衿がキチンと形作ってくれる事は、顔回りや首回りの演出としても必要な要素。
それを補っています。

そして、ここまで挙げて来たディテールの総仕上げとして、当店が別注したポイントが

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全体にゆとりのあるフィットを用いたこと。

タイトなシャツも良いですが、或る程度歳を重ねた男性方にとって、窮屈過ぎるシャツは少し食傷気味。

今日のスーツやジャケットが過去のディテールに戻っているのと同じ様に、シャツにも同様のものを求めると言うのが当店の考え方です。

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それはかつて20年以上前、クラシコイタリア全盛の頃に多くの人たちが着ていたGUY ROVERであり、ここ十数年の間に変化した現代の物ではなく、過去の源流を遡り、当時のようなフィット感を求めたものが今回のシャツ。

程よく伸縮し、無理なく自然に着る事の出来る今回のシャツは、当店が同世代に向けて考える「大人が着るべきシャツ」の一つとして提案しています。

そして勿論、価格面もコストパフォーマンス抜群です。

前出のジャケットもそうですが、年齢に沿った洋服の着方や物選びが、その時その時の自分自身を作って行く年代でもあり、またそれらを身に着けた時、極々自然に着こなすことが出来るのも、過去に様々な洋服を試して来たから。

この春、様々な洋服が到着を待っていますが、今回取り上げた2つは、この先も多くのシーンで、着る人の出来事や場面を共にする物だと思います。

ご興味が湧いた方、是非一度お試し下さい✨







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寒さがより厳しく感じられる週の始まり。
街の煌びやかな灯りが、この寒さの中でよりきらめきを増しています。

今年も様々な出来事の中、無事に一年を頑張った方、そしてこれからまだまだ忙しい日々が続く方も、今年の自分にご褒美を与えても良い時季(?)になりました。

今季当店スタッフが自分に与えたご褒美は(今に始まったことではありませんが)、英Marling & Evansの生地を使ったオーダーのジャケット。

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英国製生地と聞くと「硬そう」とか「ゴワゴワしそう」などイメージする方も少なくないと思いますが、それは随分昔の話。

しかしMarling & Evansは、イタリアを始めとする世界中のテーラーに生地を提供するメーカーだけあって、その感触は滑らかさや柔らかさもあり、ツィードに代表されるようなイメージは皆無に近いもの。

Marling & Evans(マーリン・アンド・エヴァンス)の歴史は古く、1782年、イングランド南西部Stroud(ストラウド)で紡績、織、仕上の全てを一貫生産する体制を持つ企業として設立されました。

19世紀に入るとフランネル素材で有名になり、1920年代にはロールス・ロイスが厚いフランネル生地を車の内装に使用する等、クオリティは証明済。

その後1960年代に現在のHuddersfield(ハダースフィールド)に移転し、フランネル、サキソニー、ラムズウール、シェトランドなど英国らしい生地を展開しています。

ハダースフィールドと言えば、残念ながら怪我で辞退した日本代表の左SB中山雄太選手の所属するチームがありますね。

彼の所属チームは魅力的なファブリックメーカーの拠点でもあり、英国らしいロケーションが心を揺さぶります。

Marling & Evansは、環境への配慮も行っており、染料や化学物質を使わず、二酸化炭素を輩出する工程を可能な限り避け、仕上げの工程では今もなお天然石鹸を使って行われています。

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そんな由緒正しく、そして環境にも配慮を怠らない英国紳士な企業Marling & Sons。
数多の原材料高騰の波に押され、漏れなく生地価格も上がって来ています。

だからこそのご褒美(?)としてこの生地を使用したのですが、仕上がりはまるでイタリア製品かと思わせるほど、軽く、しなやかな出来栄えに。

実は今回採用した型紙は新たに作り替えられた物を使用し、更にそこから肩の芯地を限りなく薄くしたり、無くすべき所を無くし、硬さを捉えるパーツを”敢えて”省いて仕上げたライトなジャケットを目指して作りました。

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さらにゴージラインは低く、一時の高め位置に取られた物と比べると、より大人らしいオーソドックスな見え方に。(ゴージラインの高い、低いは好みもありますが、50代のスタッフにとって低い位置が好ましいからゆえです)

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ブラウンとベージュによる淡いトーンのPrince of Walesは、白黒の物とはまた違った味わいを生み、年齢と共に感じさせる年輪のような、どこか(良い意味での)老いた雰囲気を与える色合い。

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今回使用したこの生地、あと数着分は確保が可能となっておりますので、「自分も作りたい」と言う方には是非試して頂きたい生地です。

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これからの季節、大人のカジュアルなスタイルに相応しい、英国顔の「柔らかくて軽い一着」は、ブラウンのニットやブラックのジーンズで合わせた、落ち着いたスタイルにピッタリ。
(写真使用商品:ニット/BAFY、ジーンズ/YCHAI、ローファー/Agnelli & Sons、スクエア/L.B.M.1911)

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まだ自分にご褒美を上げていない方、是非検討してみて下さい✨

スタッフも納得の一着になりました✨

(※仕様の詳細などについて店頭でお伝えさせて頂きますので、ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。)






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