
寒さがより厳しく感じられる週の始まり。
街の煌びやかな灯りが、この寒さの中でよりきらめきを増しています。
今年も様々な出来事の中、無事に一年を頑張った方、そしてこれからまだまだ忙しい日々が続く方も、今年の自分にご褒美を与えても良い時季(?)になりました。
今季当店スタッフが自分に与えたご褒美は(今に始まったことではありませんが)、英Marling & Evansの生地を使ったオーダーのジャケット。

英国製生地と聞くと「硬そう」とか「ゴワゴワしそう」などイメージする方も少なくないと思いますが、それは随分昔の話。
しかしMarling & Evansは、イタリアを始めとする世界中のテーラーに生地を提供するメーカーだけあって、その感触は滑らかさや柔らかさもあり、ツィードに代表されるようなイメージは皆無に近いもの。
Marling & Evans(マーリン・アンド・エヴァンス)の歴史は古く、1782年、イングランド南西部Stroud(ストラウド)で紡績、織、仕上の全てを一貫生産する体制を持つ企業として設立されました。
19世紀に入るとフランネル素材で有名になり、1920年代にはロールス・ロイスが厚いフランネル生地を車の内装に使用する等、クオリティは証明済。
その後1960年代に現在のHuddersfield(ハダースフィールド)に移転し、フランネル、サキソニー、ラムズウール、シェトランドなど英国らしい生地を展開しています。
ハダースフィールドと言えば、残念ながら怪我で辞退した日本代表の左SB中山雄太選手の所属するチームがありますね。
彼の所属チームは魅力的なファブリックメーカーの拠点でもあり、英国らしいロケーションが心を揺さぶります。
Marling & Evansは、環境への配慮も行っており、染料や化学物質を使わず、二酸化炭素を輩出する工程を可能な限り避け、仕上げの工程では今もなお天然石鹸を使って行われています。

そんな由緒正しく、そして環境にも配慮を怠らない英国紳士な企業Marling & Sons。
数多の原材料高騰の波に押され、漏れなく生地価格も上がって来ています。
だからこそのご褒美(?)としてこの生地を使用したのですが、仕上がりはまるでイタリア製品かと思わせるほど、軽く、しなやかな出来栄えに。
実は今回採用した型紙は新たに作り替えられた物を使用し、更にそこから肩の芯地を限りなく薄くしたり、無くすべき所を無くし、硬さを捉えるパーツを”敢えて”省いて仕上げたライトなジャケットを目指して作りました。

さらにゴージラインは低く、一時の高め位置に取られた物と比べると、より大人らしいオーソドックスな見え方に。(ゴージラインの高い、低いは好みもありますが、50代のスタッフにとって低い位置が好ましいからゆえです)

ブラウンとベージュによる淡いトーンのPrince of Walesは、白黒の物とはまた違った味わいを生み、年齢と共に感じさせる年輪のような、どこか(良い意味での)老いた雰囲気を与える色合い。

今回使用したこの生地、あと数着分は確保が可能となっておりますので、「自分も作りたい」と言う方には是非試して頂きたい生地です。

これからの季節、大人のカジュアルなスタイルに相応しい、英国顔の「柔らかくて軽い一着」は、ブラウンのニットやブラックのジーンズで合わせた、落ち着いたスタイルにピッタリ。
(写真使用商品:ニット/BAFY、ジーンズ/YCHAI、ローファー/Agnelli & Sons、スクエア/L.B.M.1911)

まだ自分にご褒美を上げていない方、是非検討してみて下さい✨
スタッフも納得の一着になりました✨
(※仕様の詳細などについて店頭でお伝えさせて頂きますので、ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。)

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