春らしい一日が徐々に増え、いよいよ本格的な衣替えが必要な時期になって来ました。
朝晩の気温を考えると、まだコートは手放せませんが、日中は春らしい装いが楽しめますね。
気温差のある3月序盤ですが、新しい物にはやっぱり惹かれちゃいます。
そんな中、今日取り上げるのは当店では久しぶりの登場になるFinamoreのウィメンズ。
白いシャツ、そしてシャツと言えばナポリ、イタリアに数多あるカミチェリアの中でも、作りの巧みさにファンが多いFinamore。
従来のFinamore同様、肩の縫い付けやボタン、カンヌキ部分など重要な部分は全て手で縫われています。
お馴染みの鳥の足付け。
これまでガゼットが縫われていた箇所も、新しいモデルではカンヌキでしっかり補強されています。
今回のモデル、何が新しいのかと言うと、見るからに形が新たなものになっているのですが、ただ単に今日のシャツに倣っている訳ではありません。(そこがFinamoreたる所以)
全体的にゆったりしたボディを作っているのですが、前身頃より後身頃を大きくとる事で、無理のないリラックスしたフィット感が得られるようになっています。
着丈が長くなると、それに伴い動きづらさが宿るものですが、動き易さを作る為に両脇の切れ上がりは深く作られ、縫い終わりにはカンヌキと、動き易さと共に補強をしっかり加えることも大切な要素。
それによって作られるシルエットは、一般的に見られる「ただ大きなシャツ」と言う物とは違った、Finamoreらしい着心地や動き易さを与えた”新しい”シャツとして完成されています。
衿は芯地を取り入れ、衿、台衿共に洗濯を繰り返しても「しっかり衿」を形作ります。
ファッション先行で作られる物が多い今、シャツ作りを真摯に行うカミチェリアだからこそ、理に適った仕様やディテールが必須と考えている事も伝わって来ます。
また今回のシャツで当店が採用したのはスイスの老舗ファブリックメーカーALUMO社のポプリン。
「シャツ生地と言えばスイス」と言われる程、環境に恵まれたスイスの立地は時計作り同様、シャツの生地作りにもメリットばかり。
ALUMO社は100年以上もの歴史があり、生地のクォリティはエルメスやルイ・ヴィトンなどにも納めることで証明されている非常に優れたファブリックメーカーです。
生地の特徴はポプリン(コットン)その物の微光沢が上品で美しく、このシルエットに適した自然な上質感を作り出します。
シャツの生地はクォリティが高くなればなるほど、シルエットの出方や着心地に直結します。
今回のシャツはこうした高いクォリティとFinamoreが培って来た技術が融合した一着なのですね。
また今回のモデルでは専用の織りネームが使用されています。
(これまではメンズのスポーツライン同様グリーンの織りネームでした)
こうした細部の拘りにも特別感を感じさせてくれる一着です。
当店ではシャツとブラックのアイテムだけを組み合わせたシンプルなスタイルをお勧めしていますが、その他にも裾をスカートの中に入れて、身頃をたっぷりと出して作るボリューム感のあるスタイル等、実は見た目以上にアレンジが多い一着です。
たかがシャツ、されどシャツ、シャツ一枚に込められた多くの拘りやクォリティは、ただ眺めるだけでは伝わりません。
新たにシャツを新調しようと思われている方、或いは品質の良い生地を肌で味わってみたいという方は、是非今回のFinamoreを試してみて下さい。
※サイズについて・・・このモデルは便宜上サイズ表記が38となっておりますが、実際には普段38サイズ~42サイズをお召しの方に丁度着て頂ける物になります。(実質ワンサイズです)
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