雪の予報が少なくなり、変わりに小雨が舞う一日となった今日。
雪の予報が雨に変わるだけでも気温の変化が窺えます。
とは言え、まだまだ寒さの残る毎日ですが、店頭ではシーズンレスアイテムでもあるジーンズから入荷が始まっています。
今日はその中でも御年150周年を迎えたLEVI'Sの501にフォーカスしてみました。
誰もが一度は試した事のある”ザ・ジーンズ”、LEVI'Sの501。
全てのブランドデニムのお手本であり、永遠の王道にして基本。
19世紀後半、アメリカ西部の農場、牧場、鉄道や金鉱での作業は、埃と汚れ、汗にまみれる非常に骨の折れる仕事でした。
そこで作業する男性たちのパンツは、しばしばポケットなど負荷のかかる箇所が裂けてしまうことがありました。(この破損を車のタイヤに例えて”パンク”と呼ばれています。)
そこに発明家志望の仕立屋である東欧ラトビア出身の男性ヤコブ・ウィリアム・デイビスが、「ワークパンツの負荷のかかる部分にリベットを打つ」アイディアを思いつき、当時布地の仕入先だったサンフランシスコの”リーバイ・ストラウス”に「材料を用意して欲しい、そして一緒に特許を申請しないか?」と手紙を書いたそうです。
そして1873年5月20日、ヤコブ・ウィリアム・デイビスとリーバイ・ストラウス社は「衣料品のポケットの補強にリベットを使用する方法」の特許を取得。
この時初めて”リベットを打ち込んだブルージーンズ”が誕生しました。
高い耐久性によってその後のリーバイ・ストラウス社はアメリカの未来を築く多くの労働者たちに選ばれる服になりました。
今でこそ当たり前のように使われているリベットも、当時は何気なくハンマーでリベットを打つと言う簡単なアイディアだったそうです。
開拓時代でもあったアメリカを象徴する、実に理に適った発案だったのですね。
それから約150年が経ち、今年リーバイスの501®は150周年を迎えています。
リーバイ・ストラウス社の様々なモデルの中から、当店は「最も身近で手の届きやすい501」として、以下の501をオーダーしました。
シルエットは勿論501のストレートが基本。
セルビッジデニム生地こそ使用していませんが、その他は501そのものです。
今回の150周年モデルでは革パッチには150のプリント、そしてポケットのレッドタブには専用の”150”刺繍の物が採用されています。
常に見えるものでは無いものの、こうした小さな部分に変化を与えるのも「501が変化を必要とするものでは無い」から。
昨今、再び古着市場が賑やかになり、各年代の501や505、517などが人気を博していますが、この501はまるでボロボロになるまで着古した後、放置されたかのような状態。
だからこそ「クリーンに合わせて欲しい」と願うのが当店の推し。
まだ寒さを帯びる今から(勿論リップ部分は寒いのでタイツを履いたり工夫は絶対)、ローゲージのニットなどと合わせて使って欲しい今回のジーンズ。(写真使用商品:ニット/Alessandro Luppi、ジーンズ/LEVI'S、スニーカー/L.B.M.911)
シンプルなニット×ジーンズ×スニーカーのスタイルも、レザーのスニーカーを合わせることで大人らしい「清潔で魅力的な日常」を手に入れられます。
勿論、汚いままのスニーカーは在り得ません。
大人だからこそ綺麗に手入れを施して置く事は絶対です。
物足りなさを感じる時はマフラーなどネックウェアで統一感のある色を加えると、より上質感も上がります。(写真使用商品:マフラー/MCNUTT)
組み合わせではダークネイビーのニットを合わせているので、ブルーのマフラーを加えて清潔感をアップ。
ブラックのニットで合わせたい時は、敢えて足元をローファーに変えて、全体的な印象をよりクールに見せる工夫をすると、より大人らしさが演出出来ます。(写真使用商品:ニット/Alessandro Luppi、ジーンズ/LEVI'S、ストール/Destin、ローファー/Agnelli & Sons)
ストールはカシミアとシルクを混紡した上質な物を加えることで、更に全体が昇華。
それでも物足りない時はプンターレを加えて、ウエスト回りにも存在感を作り、まとまりのあるカジュアルスタイルがお勧めです。(写真使用商品:ベルト/Arberto Luti)
少し暖かくなって来たら、鉄板のホワイトシャツ×ジーンズ×ローファーのスタイルも。(写真使用商品:シャツ/Agnelli & Sons、ジーンズ/LEVI'S、ストール/Destin、ローファー/Agnelli & Sons)
ローファーにも上質さが伝わるレザーを使用した物を取り入れ、あくまでも主役は「ジーンズ以外」を心掛けると、ジーンズスタイルは成功します。
シャツも手入れの行き届いたもの、そして上質な生地を使った物を合わせることで、チープな印象は影を潜めます。
衿回りに統一感のある色を加えて、より大人らしさを出すのもお勧めです。
エイジレスで、誰もが幾つになっても穿く機会のあるジーンズだからこそ、「大人らしい」組み合わせは抜きんでたセンスを見せてくれる物になります。
たかがジーンズ、されどジーンズ。
第二の皮膚と言っても過言ではないジーンズ。
ジーンズが好きな方も、そしてあまりジーンズを穿きなれない方も、きっと501からファーストステップを踏んで、色々なブランドデニム、色々なシルエット、色に挑戦して行くと良いかも知れません。
ジーンズの穿き方は十人十色。
是非今回の新作ジーンズであなたらしい大人のスタイルを完成させてください。
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