暖かな陽気が戻りつつある今週末。
まだまだ風はほんのり冷たいものの、日中は穏やかな陽射しに包まれる日が増えて来ました。
依然猛威を奮っている新型ウィルスですが、我々一人一人の心掛けが少しでも早く終息を迎えられる事は周知のとおり。
現政府には聊かの不満はありますが、日常生活を送り、社会を支えている事への自負は我々一人一人で在る事、またそれぞれが身を守る事への深い知識と認識を持つ事が如何に大切かを改めて知る機会となっています。
暖かくなり始めた今、春は最も人の気持ちを穏やかに心地良くさせてくれる季節でもあります。
憎きウィルスを少しでも早く排除して愉しい毎日が戻る事を期待したいですね。
さて、連日新作のご紹介をさせて頂いておりますが、今日は男性物の新作をピックアップ致しました。
しばらく女性物が続いておりましたので、せめて週末位は、、、と思い(?)今日はメンズです。
週末の男性の装いと言えば、特に仕事をスーツやジャケット着用でされる方にとって、数少ないラクチンな服装を楽しめる日。
特に春から夏にかけての装いは「コンフォート」で在る事は前提ですが、加えて更にラクチンを考えると、そこにはTシャツと言う究極のラクチン(笑)が在りますね。
今日はそんなラクチンの代名詞でもあるTシャツの中でも、「ふつ~なんだけど実は凝ってるんだよね」と言いたくなってしまう物を幾つかご紹介します。
今日ご紹介するブランドはイタリアのHOMEWARD CLOTHESのもの。
このブランドは高いコストパフォーマンスが魅力なのですが、ただそれだけでは無いのが最大の特徴です。
洋服に対する姿勢、考え方が『日常』の中に凝縮されていると言っても過言ではないHOMEWARDのラインナップ。
そこには優雅で優美、絢爛豪華の様な物ではなく、革新的な素材、染料、技術をふんだんに取り入れた
『洋服の想像を旅に擬える』
事によって作られる、様々な発想が形になっています。
HOMEWARDは常にデザインや世界観を探求し、色、形、センスを、一つのアイデンティティのもと、コレクションにまとめています。
そんな彼らのコレクションは、生活の中の日常に沿ったアイテムにこそ光る魅力を感じさせます。
ベーシックが基本となるHOMEWARDは、技術や素材への拘りは勿論、私達が最も着目するのは
自然に見せるさり気なさとウィットの効いたニュアンス
です。
ベーシックとか、定番とか、王道とか、そんなフレーズは何処彼処で耳にします。
しかし、そこに在るのはブランド名の違いや、微々たるディテールの違いなど、少し乱暴な言い方をすれば、全てが同じく見えるものが多いのでは無いかと思うのです。
大枠で見方を変えれば、このHOMEWARDもそうかも知れません。
しかし、知れば知るほど、見れば見るほど、そして触れれば一目瞭然の魅力を持つのが今回のTシャツたちなのです。
例えばこのシンプルなラウンドネックのTシャツ。
上の写真でモデルが着用している物と同じものですが、フィット感の高いボディと胸の刺繍。
ここまではどのブランドも似たようなものを作ることが出来ます。
しかしこのTシャツのボディには何度も何度も洗いを繰り返す事によって生まれた、独特の柔らかさと少しくたびれた生地の表情が顕れています。
更にこの刺繍は、ヴィンテージ好きや古着好きにはたまらない"チェーンステッチ"で全てが描かれており、立体的な造形を愉しむ事が出来ます。
そして更に
非常に些細なことですが、使用する糸をウール(毛糸)にする事で、糸の毛羽立ちや、少し鈍く滲んだように見える独特の雰囲気が生まれ、このTシャツが持つヴィンテージ風のテイストを、より色濃く演出しているのです。
当然、手作業。
こうして当たり前の物作りに、敢えて拘りや手の込んだ仕事を取り入れる事によって、HOMEWARDのTシャツは他にはない魅力を存分に発揮してくれるのです。
彼らが、「どんな部分に拘り、どんな所に技術を使い、どんな物を作ろうとしているのか」を紐解くことを愉しませてくれる、これらのTシャツは、まさに「作り手と使い手の対話」を愉しんでいるかの様です。
ちなみにこのモチーフに使用されている車両、ご存じの方も多いと思いますがFIATの500(チンクエチェント)。
あの国民的アニメーションでも使用されたNUOVA 500Dです。
このTシャツにのみ、ブランドタグの上に"Nineteen Sixty Two"と記したタグが付けられています。
HOMEWARDのブランド名にある「HOMEWARD CLOTHES 1962」と何かしらの縁を持っているのでしょうか。
NUOVA500は丁度1957年から75年まで作り続けていますので、彼らの中に何かインスパイアされる年式でもあったのでしょう事が窺えます。(こうした紐解きも面白いのです)
これだけ凝りながらも価格は6,000円(税別)に抑える企業努力。
ここもまたHOMEWARDの魅力なのです。
このTシャツも同じ形のボディを使った物ですが、素材の感触が少しだけ変わります。
さらにガーメントダイを施す事によって、より色むらや色落ちの味わいが増している為、まるで本当の古着やヴィンテージを手にしているかのような錯覚に陥ります。
このTシャツの左胸には、どこか見覚えのある人の顔が刺繍されています。
(勘の良い方は直ぐにお分かりかと思いますが)
パーマのかかった髪型、左耳のピアス、焼けた肌、そしてチラリと覗く衿元のカラーはアルゼンチンのチームカラー、、、。
そう、サッカー界に於けるレジェンド『ディエゴ・マラドーナ』(だと思います←恐らく何かのライセンス問題もあると思うので明言を濁しておきます・・・)。
左胸に小さく刺繍が施されている他、左腕には栄光のナンバー『10』が、チェーンステッチによって縫われています。
マラドーナもまた1960年代に生まれ、その後の活躍は多くの人が知るところ。
もしかすると今回のラインナップで表現したかったヴィンテージ感やユーズド感は、彼らがオマージュする年代が1960年代から70年代のイメージなのかも知れませんね。
モチーフも然る事ながら、このTシャツには凝った色落ちの加工が為されている為、退色までリアルに表現されている拘り様です。
Tシャツでは在りませんが、このポロシャツもまた70年代を匂わせるサーフテイストをエッセンスに取り入れた事が伝わって来る一着です。
タップリとした身頃とサラリとしたタッチのコットン素材から作られたボディは、前出のTシャツ同様丹念に洗いが繰り返され、非常に味わい深い色落ちを作り出しています。
左袖には可愛らしい色合いのサーフボードが並び、刺繍されています。
そして胸には円状にパームツリーやビッグウェーブ、燦燦と光る太陽が、ウール糸で手刺繍されています。
真夏のショーツやビーチサンダルを思い起こさせる独特な雰囲気が今回のラインナップにはプンプン匂って来ます。
他にも打ち込みのしっかりしたミニ裏毛のジップアップパーカもラインナップしています。
こちらもガーメントダイが施されているのですが、色の表情が何とも言えない雰囲気を作り出しており、スカイブルーで染められた色を何度も何度も色落ちさせて作り上げた、まるで白の様な色、そして色残りのあるムラなど、このパーカにもTシャツなどと共通する魅力が備わっています。
滑らかでサラリとしたタッチと、この絶妙な按配に色抜けした味わいは、今回のテーマを、より確固な物にしています。
夏が待ち遠しくなるほどの爽やかな色、そして程よい肉厚感と雰囲気によって、このパーカもまたHOMEWARDが持つ「拘り」の原点を、あくまでも自然に、普通に、当たり前に見せています。
こうして、今回のHOMEWARDには、在り来たりなアイテムを、一つ抜きん出た物に仕上げ、更にそれらに対価を求めない(?)価格設定など、どの角度から眺めても「魅力」しか感じられないラインナップが揃った訳です。
この他にも、ウィメンズのナイロンアウターやメンズのナイロンアウターなど、同様の拘りを持ったアイテムが揃っています。
日常に着るものだからこそ、違いを見せたり解りたい、そんな(少々面倒くさい)拘りをHOMEWARDは、ふつ~にこなしているのです。
このふつ~にこなしている事の素晴らしさこそが、洋服に愉しみや魅力を与えてくれるのですね。
是非この週末はHOMEWARDの魅力に触れてみて下さい。
ブログでご紹介した以外にも、まだまだ発見がありますよ♪
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