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2月末が年度末となる当店にとって、今日は最も作業の多い一日になりました。
お客様からの差し入れもいただきつつ、スタッフ共々汗を流す月末です。

そんなせわしさ溢れる月末、明日からの新年度に向けて事務用品を購入しに行くと、巷で騒がれている光景を目にする事になりました。

それは、多くのホームセンターやスーパー、コンビニエンスストアに、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、キッチンペーパーなどの紙類が並んでいない事。

更に、店内を右往左往する人々のカゴには数量制限を超えた数のティッシュ類が山盛りとなり、それらを家族手分けで清算に並ぶ有様。

こうした光景を見て思うのは、過去、東日本大震災や自然災害など、これまでにも様々な原因によって、食料品や日用品が各店頭から姿を消し、その都度、

一人一人が日常的に使用する範囲内で購入していれば、極端な枯渇は起こらない

と思うのです。

もちろん、様々な事情により一時的な不足は起こるかも知れません。
しかし生産側に於ける供給復旧には多少の時間は要しても、市場に出回るべくフル稼働しながら努めて下さる訳ですから、何より一人一人が欲張らず、

必要な量を、必要な数だけ

それまでの日常と変わらない動きをしているだけでも、市場を騒がせる事は無いように思えるのです。

ところが先日もブログで書かせて頂いたように、報道や風の噂に煽られ"過剰に反応"することが起こす「品不足」によって、更にそれらが他の人々の心を掻き立て、益々拍車が掛かる負の連鎖。

それらが起こす「本当に必要な人々」に品物が届かなくなる事態も作りかねない訳ですから、こうした光景を見るたび、「人間の欲深さ」や自分優先の「利己主義」を感じずにはいられないのです。

かつて、こんな記事が海外で書かれていたことを皆さんご存じでしたでしょうか。

世界で最も他人に冷たい先進国は日本』である

これを発表したのはイギリスの「Charities Aid Foundation」。

様々な要素から統計を取り、割り出された結果、日本人の考え方を理解しにくい、海外から見た日本人のイメージが、そのまま映っている訳です。

古くから日本人は、「他人に迷惑をかけてはいけない」とか、「(様々な立場で)弱者は、自分の責任でそうなったのだから、私は関わりたくない」とか、「国や行政がやるべき事だから、私は関わらなくても良いだろう」の様な、他人との線引きをする独特の考え方が在ったりします。

勿論全ての人たちがそうではありません。

また他の寄稿には、こんな物もありました。

『日本人は「おもてなし」は出来ても「おもいやり」は無い

これはスウェーデン出身のタレントが発した言葉です。

戦後、助け合いながら成長を続け、社会を作り上げた日本人の心には「思いやり」や「助け合い」が、今よりも沢山の人々の心の中にあった事でしょう。

しかし戦争と言う経験がなく、日常の中にある苦しみや試練だけで生きて来た人達が大半を占めるようになった今、こうした気持ちは心の隅に追いやられているのかも知れません。

災害や経済不安から、我先にと思う気持ちは解ります。
そして日々の生活すらままならない環境に生きる人にとっても、毎日の出来事が死活問題でもあります。

しかしどうでしょう。
先のティッシュペーパーやトイレットペーパーの事についても、一人一人が、それまでと何ら変わらぬ過ごし方をしていれば、ここまでの状況よりは少しはマシだったのでは無いでしょうか。

そこに『人を慮る』(おもんばかる)気持ちが在って欲しいと思うのです。

いつも思う事、それは市場に物が消えたり、過剰に枯渇する状況が起こるのは、それらを起こす事象ではなく『人災』であると思う事です。

一人一人が冷静さを欠き、周囲の状況や情報に流され、同じくして右を倣ってしまうことが、とても虚しく感じられます。

どうか、このブログをご覧になられている人たち、或いは気付かされた人たちにも、今一度冷静さを取り戻して欲しいと願っています。

強欲が得をする事など無いのですから…。


と、今日も私情を挟んでの書き出しとなりましたが、今日も素敵な新作が到着!したのですが、、、敢無くブログを更新する前に即日完売になってしまいました…。

しかし今後の検討材料の一つとして、敢えて掲載させて頂きたいと思います。
(今後のパーソナルオーダーでの検討材料にもなりますので)

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今日入荷したのは久しぶりにオーダーしたeleventyのテーラードジャケット。
元々メンズを中心に扱っていた当店に、ウィメンズが仲間入りしたのが5、6年前。

その当時、人気の中心だったのがeleventyの定番的存在とも言える「コットンストレッチ」素材を使ったコンフォータブルなテーラードジャケットでした。

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実はここ数年、eleventyのデザインチームのメンバーに元MSGMのメンバーが加わるなどして、より先鋭的な印象の内容も増えた半面、元々妥協のないeleventyの作り(縫い)や完成度に於けるコスト増によって、価格がかなり上昇してしまい、当店も数シーズンお休みをしていました。

しかし今春夏再びオーダーを再開したのは、Marco Baldassari(経営者でありデザイナー)が過去に作り出した、このストレッチコットンを使ったテーラードのジャケットが再び目を引いたこと、加えてウィメンズのジャケットの完成度が更に高くなり、ディテールのバランスがより魅力的になったから。

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当店のお客様の中にも、eleventyのこの素材のジャケットを重用する方が多く、またストレスフリーで着られる独特で柔らかな着心地に、『他では余り得られない心地良さ』を口にして下さる方が多いのです。

昨今のストレッチ素材を使ったジャケットやスーツを輩出するブランドは数あれど、元をただせばeleventyのこうしたコンフォートジャケットに端を発しているのでは無いかと思います。

(Circolo1901もその後コンフォータブルなジャケットで続き、Tonelloも同様の意図によって続いたように感じます)

今回当店がオーダーしたのはウィメンズでは、昨年秋以降特に脚光を浴びているダブルブレステッドに、アンティークフィニッシュされたメタルボタンを使用したもの。

コンフォートなジャケットにメタルボタンを与える事によって作られた独特な味わいは、一般的なファブリックでは中々感じられない雰囲気です。

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更に当店が昨秋からお勧めしているライトオリーブの色合いも、このボタンとの相性や、春夏のホワイトやグリーンとの相性も良く、思いのほか「使える一着」になりそうです。

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同じく色違いでオーダーしたのがピュアホワイト(純白)。
当店に長らくお越しのお客様ならピンと来ると思いますが、当店が春夏のホワイトをオーダーする時には、まず初めに「純白の白」を選択します。

この意図はまたの機会に触れるとして、このホワイトもまた当店にとって定番的カラーの一つでもあり、ジーンズやオールブラックの装いに一点投下でシャープに見せる、そんな装いの中心になる存在です。

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このカラーにも同じくアンティークフィニッシュされたメタルボタンが付けられています。
前出のライトオリーブとはまた違った趣を感じさせます。

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シングルではなくダブルと言う所に魅力がある、このホワイト。

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インナーにネイビーを合わせたり、ブラックを合わせたり、春夏の装いでは大きく活躍してくれる一着になる素質ありです。(※インナーはノースリーブのタートルネックです)

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オフィスでも凛とした雰囲気を作ったり、春夏らしい清涼感を作り出してくれるホワイトも、リネンやコットンとは違った、この素材だからこその微細な凹凸や表情が生きています。

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春夏のホワイトのジャケットは、多くの人が想像する以上にフレキシビリティに富んでいます。
それはブライトカラーとの組み合わせには、より華やかさを、またダークカラーとの組み合わせにはシャープな印象を、それぞれ異なる色の組み合わせにも、違和感なく溶け込んでくれるのがホワイトのテーラードジャケット。

今回はご紹介前に全てが完売となってしまいましたが、今月6日から始まるパーソナルオーダーでも、同様の雰囲気を作り出す楽しみも在ると思います。

今回のeleventyのジャケットに代表される、この2色は同じ様にフレキシビリティに富んだスタイルを作り上げてくれるはずです。

是非次なるパーソナルオーダーにも生かした色、生地、そしてディテールのご検討をお待ちしています。





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