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日中の陽光を他所に夕方からは再び冷たい空気に包まれ、冬の週末を迎えた一日となりました。
寒さとは裏腹に、今日の街中はいつもの週末以上に沢山の往来が目立ち、いつもとは違った今冬を改めて感じさせています。

気温が下がると暖かい食事が急に恋しくなりますね。
寒い日の暖かな食事は胃袋だけではなく心も温めてくれる様な気がします。

さて店頭は昨日ご案内させて頂きましたquartierglamの新作に沢山のお問合せ、ご購入を頂いており、既に皆様の心をがっちりと掴んだ一足となっている様子。

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どのブランドにも言える事ですが、『ブランドで買う』のではなく『選んだものがたまたまこのブランドだった』という結果論的購入は、ブランド神話を越え、人々の個性と共に成長する審美眼でもあります。

今回の靴も、そんな心の奥底をくすぐる類稀な一足だったと言う事が窺えます。
ブランドが展開する全てが良いのではなく、選んだその先にそのブランド名が在った、そんな装い作りが私達の最も大切にする部分でも在ります。

まだご覧になられていない方、或いは既にご依頼頂いているお客様も、これからが楽しみな一足になりそうですね。

さてさて話は変わり、最近店頭にお越しになる御客様方(男女共)にブラックとグレーのモノトーンを希望されるケースが増え、そこにはブラックとグレーのたった2つのキーワードですが、『素材』が左右するものでもあると言う事、その落とし穴にハマってしまった方が相談に訪れます。

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昨今増え続けているブラックを基調としたモノトーンのスタイル。
ウール素材のブラックとグレーは相当な組み合わせのバリエーションが在るのですが、今回皆様がご相談にいらしたのが、ブラックの『ジーンズ』。

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近頃、ブラックのジーンズ(色は様々ですが)がキテる事もあり、意外なほどブラックのジーンズを欲する方も増え、それらの組み合わせに"意外"と悩む方もいらっしゃるのです。

ブラックのジーンズにも、リンスのみの真っ黒の「デニム素材」も在れば、ブラックで染めた真っ黒の「ツイル素材」のジーンズもあり、中には上の写真の様なシェイド(或いはフェード)を加えた色落ちの物もあります。

そのどれもが特徴のある味を持つ為、組み合わせる「色」は決めても、中々納得出来ない、そんな声も聞かされます。

要は「チープに見えてしまう」のを嫌う当店顧客様の世代ゆえ、如何にチープに見せない様にするか、という事なのだと解釈しています。

そこで今日は女性のジーンズ、それも色落ちしたグレートーンのブラックデニムを使った組み合わせを取り上げてみました。
(女性のジーンズとは言え、男性にも参考になると思います)

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最も簡潔に言ってしまえば、シェイドの様に色落ちのある物やブリーチされたグレートーンのブラックデニムは、完全な真っ黒のジーンズに比べ、組み合わせる物の素材や表情に立体感のある物を組み合わせるだけで充分魅力を発揮する事が出来ます。

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特にブリーチされたブラック(グレートーン)やシェイドの場合は、その色落ちの表情が、ブルーデニム(インディゴデニム)に比べ、少々チープに見えてしまう「色」の特徴が在ります。

その為、合わせる物(ここではニット)に「上質」な物、そして立体的な「素材」を合わせる事によって、全体を少しだけアップグレードしてあげる事で改善されます。

このニットのボリューム感や糸の習性が、そのまま「色の濃さ」を作ってくれる為、同じニットでも押しの強さが加わり、たったそれだけの事が全体に影響を与えてくれるのです。

それ程、御洒落と言うのは「小さな変化が大きな変化につながる」と言う事です。

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ではハイゲージのニットを合わせた場合はどうでしょうか?
やや迫力に欠ける見栄えは否めませんが、季節が春に近付くとハイゲージ(メリノ)のニットの出番も増えますよね。

こうしたハイゲージの組み合わせの際に変化を与えてくれるのが足元の存在です。

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色や形に特徴のある物を投入する事によって、全体のイメージが変わります。
もっと簡単に言ってしまえば、足元に視線が奪われる事で、全体にチープな印象が顕れないと言う、人間の習性の様な物も隠れています。

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インパクトのあるレッドやグリーン、時にはオレンジやマスタードなど、効かせ色を取り入れる事によって同様の効果が期待できます。

前出の組み合わせに使用しているブラックのニットは、共にDrumohrの物ですが、Drumohrは上の写真ではアルパカを使った物、しかも織り柄があり、下の写真ではロロ・ピアーナ製のスーパー140’Sの糸を使い微光沢も含んでいます。

どちらも品質が目に顕れる物ですが、いずれもシェイドのあるジーンズを合わせると、ブルーデニムに比べ、よりカジュアルな印象になります。

つまりブラックのジーンズには上質感がそれと解る物を合わせる事が、一つのファクターと言えるかも知れませんね。

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色は違いますが、この写真の様に爽やかなストライプを使用したブラウスも、ジーンズのチープさを紛らわせてくれる役割を担ってくれます。

華やかで爽やかなクリーンさを持つストライプ、それもホワイトベースだからこそ活きる、ブラックジーンズのグレードアップアイテムです。

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更にこのブラウスに再びウールなどのボリュームのあるストールを加える事によって、端的なチープは影を潜め、全身に立体感を生み出してくれます。

秋、冬、春と、この3シーズンはこうしたボリューム感が一つのキーワードになると考えておくと良いかも知れません。

いずれもシンプルなのに違う表情に映るのは、そのどれもが主張は無いけれど、一つ一つのクォリティが高く、それらが無意識のうちに全体に迫力を作っている為です。

多くの人達が取り入れやすく、また誰もが一度は試された事のある(ブラック中心の)モノトーンですが、意外なところに盲点、落とし穴があると言う事をお忘れなく。

私達世代にとって「質」は欠かせない要素です。
皆様にとっても日常のスタイルが、より魅力的に見える様、是非こうした小さな変化を見落とさずに挑戦してみて下さい。

きっといつもと違ったモノトーンが楽しめますよ。




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