時の経つのは早いもので今年も既に12月半ばを迎えています。
暖冬も手伝って例年よりは過ごし易い日が続いているものの、やはり冬の寒さは耐えがたくなってきました。

多くのファッション業界がひところの様なダウンジャケットの不要を叫び始め、ますます暖冬を憶えずにいられませんが、私達の住む街にとってはダウンは必携の道具。

とは言うものの、まだダウンを必要に迫られない、そんな冬が昨今は続いています。
そんな中、当店で比較的人気を上げているのが、ピーコートやダッフルの様なミリタリー出自のコート類。

一般的にピーコートやダッフルと聞くと、その悪しき昔のイメージから、「重い」「硬い」「着にくい」などを連想される方も多いかも知れません。

然し、先日のCAMPLINもそうですが、今日のそれらは技術的な進歩もありますが、素材の選択や企業努力によって、より上質で、より着心地が良く、扱い易いものが非常に増えて来ました。
(勿論、そこには相応の投資が無ければ、イメージは変わる事が在りません)

そこで今日ピックアップするのが、英国の老舗である「GRENFELL」(グレンフェル)のダッフルコートです。

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グレンフェルと聞いて、グレンフェル・クロスが直ぐに頭を駆け巡った人は、相当の御洒落好き。

その昔、著名な探検家であり医師でもある「ウィルフレッド・グレンフェル卿」が、その飽くなき冒険心を満たすべく開発されたグレンフェル・クロスは防風、防水性が高く、それでいて通気性に優れ、耐久性をも備えた素材でした。

それがGRENFELLブランドの始まりです。
その後もグレンフェル・クロスとして、エベレスト登頂や太平洋横断、オリンピックと時代と歴史に名を遺す様々なシーンにGRENFELLは立ち会う事となりました。
それ程愛されて来た伝統的な生地、ブランドとして信頼性を勝ち取った証でもある訳です。

これらの功績も踏まえ、1958年にはエリザベス女王から「ロイヤルワラント」(英国王室御用達認定証)も授与しており、名だたる王室御用達の仲間入りを果たした老舗中の老舗となりました。

こうして老舗GRENFELLは今も様々な用途に応じたコートを、今も尚ロンドン市内のファクトリーで熟練の技術者たちの手によって作りづづけられています。

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そのラインナップの中で今回当店がオーダーしたのがダッフルコートなのですが、英国にはダッフルコートを得意とするブランドが多くあります。

有名とされているだけでもグローバーオールやモンゴメリー、インバーティアなど英国だけに留まらなければ数多存在します。

しかしその中でも当店が求める物を備えていたのがGRENFELLでした。

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GRENFELLのダッフルにフォーカスした理由は幾つも在るのですが、今回オーダーしたモデル「Paddington」(パディントン)をベースにした事が最も大きな理由の一つで、ダッフルコートのイメージに大半の方が持つイメージが、「コドモぽく見える」というちょっぴり偏見の混ざった見解。

では何故コドモぽく見えるのか?

それは着丈や全体のバランスにあると当店は考えていました。

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多くのダッフルコートの場合、ミドルレングス(或いはショートレングス)の物が占めています。
実はこの丈こそが落とし穴の一つでもあり、丈が短くなればなるほど、トッグルが密集して見える為、全体がごちゃごちゃとして見えるだけでなく、スッキリとしたイメージが無くなる為、「スマートさに欠ける」と言うのが我々の答えです。

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今回オーダーしているPaddingtonはダッフルコートに多い、タップリとした身頃や太目の筒袖を持たず、程よくスマートなシルエットと、特にウィメンズでは裾へ向かい緩やかな広がりを持っています。

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またウエストから裾までの長さが長目に確保されている為、通常ミドルレングスで作られるものと比べると、腰下が長く綺麗に見える=長身効果と痩身効果を生む=コドモぽさが消える、と言う事になります。

この些細な事が、全体に与える印象を左右するのが「見え方にとっては重要」であり、御洒落を素敵に愉しむ為の最重要課題です。

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スッキリと見えるからと言って、タイトな作りかと言えばそうではなく、程よいゆとりを持ちつつも、こうした見栄えを作りだすのが、このPaddingtonなのです。

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また、素材にも拘りがあります。
前述の様に重たい、硬いと言ったイメージは皆無で、袖を通すとすぐにそれが伝わるほど、実は柔らかくて、とてもしなやかな質感。

ダッフルコートと言えばダブルフェイスの生地の採用ですが、GRENFELLのPaddingtonでは、裏地に無駄なプリントや装飾を省き、物としての品質の高さと縫製の確かさを、しっかりと映し出しています。

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また表面はヘリンボーンの織地がさり気なく凹凸を作り、のっぺりとした見た目のメルトンやツィードとは違う、上品さと高品質さをも醸し出します。

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これは昨今のフレンチトラッドにも通じる所でもあり、「上品」で在る事も当店が求める重要なファクターです。

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トッグルなどのパーツは全て自然素材が採用されています。

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一説には世界大戦前には漁師が防寒の為に着ていたと言う歴史もあり、それらは麻や縄紐で作られた物を使われるケースも在りますが、GRENFELLのトッグルはレザーとホーンによる物で完成されています。

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更に当店が求める物は衿=フードの一体の衿型にもあります。

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近年、フードの取り外し可能な物、つまりシャツ型の襟が付き、その周囲にボタン等で着脱可能なフードを取り付けると言うものが散見されますが、ダッフルの襟は一体型で在る事が当店にとっては重要です。

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素材の程よい柔らかさや、ハリ、立体的に形作ってくれる全体の優れたバランス、そのどれもがGRENFELLのPaddingtonには備わっています。

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長く愛せる物には、それなりの造詣や想いが込められるものですが、ロイヤルワラントを持つGRENFELLは、我々が求めるまでも無く、英国王室が認めるだけの品質を長年保ち続けている事でも証明されています。

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何より、女性が求めるのは、こうした蘊蓄云々よりも、着た時の綺麗さ、素敵さ、見栄えに優れている事が重要。

今回のGRENFELLのダッフルコートは、多くの人々が持ち続けるイメージを大きく変えてくれる存在と成り得る物になるでしょう。

これから冬の御洒落を愉しむ方は是非ご検討の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

(※入荷のうち一部のサイズは後日追加入荷となる予定です。⇒オンラインストアにて不足サイズについては再入荷の際、ご覧いただけます。)




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