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気付けば何時しかセミの声が聞こえない事に気付かされる今日。

小雨空に包まれ、街中の空気は徐々に涼しさを帯びて来ました。

秋らしい装いを愉しむにあたり、少しずつスタイルを固めて行きたいところですが、女性にとって季節ごとに変えたいのが靴、そしてバッグの存在。

毎シーズン異なるテイストや色、素材でご提案をする当店ですが、今季はちょっぴり珍しいブランドをご提案。

女性の装いを扱う当店にとって、男性発信から始まる女性向けのブランドは、これまでにも沢山ありました。

それはクラシックと言う切り口が求められ始める年代に起因します。

それまで身に着けて来た物が一過性で在る事を知り、ある一定の年代を超えると、本格的、本質的な物の見方に変わる為、デザインやブランド名先行で物選びをしなくなる事が理由の一つでもあります。

つまり、それまで男性の特権的だった逸品探しは、女性にとっても『愉しみ』の一つとなって来ていると言う事です。

今回ご紹介するブランドも、日本の男性にとっては聞き覚えのあるブランドですが、女性の中にはご存じの方は皆無に等しいかも知れません。

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イタリアのファクトリーブランドである『STEFANO MANO』。

都心部にお住まいの方やビジネスで利用されている方などご存じの諸兄も多いかと思いますが、このブランドが女性に向けたバッグを作っている事を知ったのは、我々も昨年が初めてでした。

元々ミシンの販売業務を行っていた前身のガスプコム社の創業者が起こし、それらを現在のオリジナルブランドとして展開させているのが創業者の次男ステファノです。

独自にミシンの開発をし、手作りで木枠のトランクや箱型のバッグ作りを行っていた父の仕事を、見事に一流ブランドのOEMを請け負うまでに成長させ、ブランド名にも在るように(MANO=手仕事を指します)、丁寧な仕事と精密な物作りによって、一つのバッグが持つ造形の魅力を

『機能美』

に見る事を特徴的にしました。

彼らの仕事は実に緻密で、革を仕入れる際にもAランクの革のみを使用し、それらに求める拘りは何か古来の日本の職人の様な頑なさを窺える様な気がします。

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こうしたメンズ発信によるブランドが作るウィメンズのバッグとはどんなものなのか?

それは形を見て直ぐにそれと解る物でも在ります。

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今回当店がオーダーしたモデルはこのコロンとした形の四角いバッグ。
見た目以上に収納力に優れ、一つ一つのディテールに意味があり、またそれらに美しさを加えているのもSTEFANO MANOが提供するウィメンズバッグへの提案なのだと私達は考えています。

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四角く囲まれた形の中に見える

絶妙な色のバランス感

は、まさにこのバッグの特徴でもあり、またそれら一つ一つが作り出す仕事の数々にも堅牢性を考えた上での

機能美

である事が伝わります。

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このバッグにはフラップ式の蓋と、それらの中に開口部を閉じる為のインナーファスナーが在ります。

しかし単なる機能だけではなく、革の素材、色のコントラストを楽しませ、更に補強の為のカンヌキでさえも美しさへと変えているのです。

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ハンドルに設けられた取り外し可能なフリンジの装飾、またフラップと同素材による背面のポケット等、日常的に使う事を想定した様々なディテールが、このコンパクトなバッグの中に集約されています。

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また斜め掛け用のショルダーストラップにも、色のコントラストは与えられています。
一つ一つの組み合わせや色の使い方にも、STEFANO MANOが素晴らしいアイディアとセンスを持っている事を感じさせてくれるディテールです。

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特にブルーとブラウンの好相性を提案する当店ならではの愉しみ方も、このバッグを使えば3割増し。

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パンプスだけではなく、先般入荷したばかりのEMMETIのジャケット等とも相性の良さを見せてくれるはずです。
(※ブラウンのフルサイズダウン)

色の組み合わせを愉しむ為にも、ブラウン系のバッグはいつの時代も、いつの季節も必須。
濃淡や素材の表情で幾つも揃えたくなるのがブラウンの魅力ですね。

そして、もう一つのSTEFANO MANOがこちら。

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実はぱっと見で目を引くのは前出のバッグですが、形は同じでも全く表情が異なるこちらの組み合わせは、女性にお勧めの色、そして『革質』を持っています。

冒頭でも触れた様に、STEFANO MANOは革のクォリティに重きを置いています。

中でもこの配色に使われている(全面)革は、アルチェレザーを使用。
(詳しい方ならばご存じかと思いますが)同じ牛の革ですが、アルチェレザーは

生後3ヵ月から6ヵ月の仔牛の革

を指します。

アルチェレザーは非常に柔らかくしなやかさを持ち、手入れの仕方次第では長く付き合えるお勧めの革。

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色を取るか、革質を取るか、何れ劣らぬ魅力のバッグですが、前出の魅力とは相反する魅力を持っています。

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更に、この優し気で、非常に穏やかな色合いのライトブラウン(仄かにベージュ掛かったライトブラウン)は、光の加減を受けてもなお中庸で、言葉では表現のしづらい独特な味わい深さを持っているのです。

ライニングにはライトブラウンと好相性の、非常に淡いライトブルーを用い、コバ部分には鮮やかなターコイズブルーを使用し、異なる魅力をより確かな表現へ変えています。

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まるでメンズ発信のブランドとは思えない程、その機能性からは想像出来ない美しさは、STEFANO MANOが持つ、女性に対する提案の一つの答えとして、新しい魅力を打ち立てています。

年々バッグが小型化し、財布までもがコンパクトになりつつある今、過剰な小ささには用を足せず、大き過ぎてはスタイルの邪魔をする、そんな痒い所に手が届く存在と言えるのが、今回のバッグの大きさと言えるかも知れません。

それらに齎された色、素材、作りの全ての魅力が詰め込まれたSTEFANO MANO。

新しい季節を迎えるのに相応しいバッグとして是非の付くお勧めブランドとなっています。
是非店頭で実際の美しさ、機能性に触れてみて下さい。


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