春の装いを楽しめそうな今週末を迎え、街には春夏の新たなスタイルを求めての往来が目立つ様になりました。
店頭にも昨日までの新作ラッシュに、ご紹介もままならない状態で完売を喫する物も発生するなど、この春最も盛り上がりを見せる週末となりました。
そして今日も引き続き、新作が多数到着し、AT.P.CO(Men's、Women's)、CIRCOLO1901(Men's、Women's)、L.B.M.1911(Men's)、Giannetto(Men's)から、それぞれ沢山の新作が揃いました。
特にWomen'sではAT.P.COの新作、CIRCOLOの新作が沢山揃っておりますので、是非Blogでのご紹介が待てない!と言う方は店頭へ直接のご来店をお待ちしております🎵
さて、今日は昨日、そして今日入荷したMen'sの新作を幾つかピックアップしてのご紹介をさせて頂こうと思います。
既に店頭にてご覧頂いた方もいらっしゃると思いますが、LUIGI BORRELLIやFinamoreなどを手掛けるシャツのファクトリーであるFralboの各シャツを見にご来店下さった方も多く、実は昨日メール等によるお問合せが最も多かった入荷でした。
このブランドの素晴らしさは何と言っても、そのコストパフォーマンス(全てアンダー3万円)を納得させるだけの内容にあります。
公式に謳われている訳では在りませんが、今回当店がオーダーしたシャツでは全3箇所から4箇所の手縫いを含む仕様を選択しており、実際には十数箇所まで手縫いを選択できるとの事でしたが、手縫いを増やすと言う事は手作業に掛かるコストもアップチャージする事となりますので、当店では、先ずは手の出しやすい最低限の仕事を得るべくこのラインでオーダーを致しました。
気になる手縫いの箇所ですが、当店が全箇所を隈なくチェックすると、驚きの箇所が多数見える事に気づかされました。
先ずボタン(仕様によって異なるボタンを選択しています)は、全て手かがりによって縫い付けられており、一時期には一般的だった手縫いのボタンは、今のカミチェリアの多くが簡素化した縫い付けを行っており、その付け方は素人目にも明らかな程、甘い縫い方に終始していました。
然し、Fralboの手縫い個所は、非常にしっかりとテンションを張り、裏面に糸の面積を目立たせる事無く、しっかりと付けられている事が直ぐにわかります。
(※ブラウンのクレリックでは1㎝厚のボタンを使用)
その他、目立つ箇所では剣ポロ(カンヌキ)や、サイドのガジェット等、手縫いによって補強が成される箇所には手縫いをする、と言った必要にして当たり前の仕事をきちんとこなす、この当たり前の作業こそが、近年のシャツにはあまり見られる事が無くなってきた様にも思える為、こうした価格帯で作られるシャツへの拘りと仕様には、改めて感心させられます。
また、アームホールは全て手縫いによって縫い付けられており、これらは非常に手縫いを必要とする箇所だけに、その縫い方一つで腕の可動域をも変えてしまう重要な縫い所。
それらはカジュアルに見えるこちらのチェックのシャツにも同様に行われています。
剣ポロのカンヌキに敢えて異なる色の糸を用いた事によって、それらが直ぐに目に留まります。
ボタンは全て手縫いによる鳥の足付けとなります。
裏面はこんな感じに、縫い糸が面積を持つことなく最小限に留められ、それでいてしっかりと留められているのも、手仕事のなせる業。
アームホールの仕事が良く解るこの素材では、色糸を使った事によって、その作業の繊細さが良く伝わります。
また、このシャツにとって、最も特徴的であり、他のカミチェリアの物では見られない仕事の一つが在ります。
それがこちらの箇所。
これは衿の裏に当たる部分ですが、御自身でお洗濯、或いはアイロンを掛けた事のある方ならばお分かりかと思うのですが、衿にアイロンを充てる場合、どうしても素材の縮みによる、アイロン皺が寄ってしまう経験、おありでは無いですか?
それらを回避する為作られたこの衿裏は、衿の中央付近を開き、完全な袋の状態にはせず、この隙間から空気や生地の寄りを逃がす役割を担っているのです。
これはその他のシャツでは中々見る事の無い仕様(※プライスレンジにもよります)。
それらを全ての素材に使用して作られたFralboのシャツは、クリーニングではなく、「シャツは自宅で洗え」と言わんばかりのメッセージとして受けとる事が出来ます。
本来、シャツはクリーニングで生地を傷めるより、ホームクリーニングを選択する事がベストな品物。
生地がコットンベースで在れば、在る程、それらは愛着と共に、確実に生地の表情として表れて来ます。
まだ巷に多くみる事の無いFralboのシャツを是非この機会に感じて見て下さい。
他にも、今シーズンはMen'sのシャツには様々なホワイトのバリエーションが揃うシーズンとなっています。
このGiannettoのシャツは、敢えてジーンズでの組み合わせを期待してのブザムシャツ。
変化を求めるだけではなく、このブザムシャツに求めたのは、伸縮性に富んだ、コットンストレッチを用いた点。
スマートなシルエットを実現する為に必要な背面ダーツによって、体格的に下垂の進む私達の年代にとって、ストレッチ性を得る事が、大きくスタイル作りに寄与します。
ドレスシャツをジーンズでカジュアルダウンするのは、最早定石。
それらにコンフォート性をもたらす事によって、更に着心地と気易さが、日常のスタイルに遊びと気軽さを味あわせてくれます。
様々な衿型や素材、引いてはカミチェリアの名の元に惹かれるだけで無く、こうしたディテールやスタイルに必要なエッセンスを取り入れて置く事も、私達世代にとって大切なファクターの一つと言えますね。
その他にもAT.P.COではカジュアルなスタイルに最適なプリントのシャツ等が揃いました。
AT.P.COで連想されるのが、そのコストパフォーマンスの高さですが、実際AT.P.COの製品を試された方にはお分かりの様に、非常に手の込んだディテールを取り入れたり、遊びを取り入れているのが良く分かると思います。
今回のシャツにも、シャツその物の魅力だけではなく、衿に設けられたハンギングの為のループがつけられたり、スペアカラーステイが裾に収納されていたり、と、様々な箇所にアンダー2万円で行える丁寧且つ、洒落た演出を適えてくれています。
小さな事では在りますが、こうした小さな仕事にこそ、ブランド、メーカーの持つアイデンティティを感じる事が出来るだけでなく、そのメーカーがどんな事に注力しているかも解ります。
シャツその物のシルエットは、やや小さ目の衿(セミワイド気味のレギュラー)に、ほんの少しシェイプを入れたウエスト回り等、シャツの生地やプリントによる遊びの演出を損なう事無く、全体のバランスが作られています。
それぞれのシャツに、それぞれの遊びや仕様。
それらが、様々な箇所に付けられている事、或いは見えない所に遊びを取り入れている事なども、ブランドの魅力を増す切っ掛けにもなっています。
現在、多くのシャツがクラシカルに傾倒している事を考えると、こうした遊びを前提としたシャツの存在は、比較的私達の年代にとっては数少なくなっている様にも思えます。
特に、春夏等のシンプルなスタイルが増える季節には、遊びを得たシャツの存在は、やはり存在感としてほしくなる物。
それらは40WEFTのデニムシャツにも同じ事が言えます。
一見すると、エイジング加工を行ったウエスタンシャツに見えるのですが、良く目を凝らすと、そこにはドットパターンが仕込まれています。
色の濃いインディゴ、薄いインディゴ、共にそれらは共通して取り入れられているのですが、それぞれの加工の濃淡によって、映り方が全く違った物に見えます。
特に軽めの素材を用いている事から、夏のショーツとの組み合わせにも最適なバランスと存在感を魅力としています。
他にもシャツとしては少し夏のアイテムとなりますが、Les Garcons Facilesの得意とするパイル素材のスキッパーポロも入荷しています。
タイル状に作られた特殊なパイル素材は、厚みだけでなく、素材の心地よさを助け、コンフォートカジュアルを謳う、このブランドのアイデンティティを、他ブランド同様に感じさせています。
他にも、個性を謳うに相応しいL.B.M.1911の新作テーラードジャケットも到着。
今回はブラウン系チェックのリネン混素材をベースに、チンストラップを介したモデルをオーダーし、カジュアルなテイストを醸す一着に仕上げています。
ストラップは左脇下内側にボタン止めされており、衿の両端を結ぶ物として、ここにもやはり遊びを得ています。
用途としての実用性よりも、ディテールとしての遊びと魅力にこそ、話題を持ちたい私達世代にとって、こんな些細な遊びこそが話題を提供する一つとなり得ます。
以上の他にも、様々な新作が大量に揃っている今週末。
是非男性のお客様、或いはパートナー様も、揃ってのご来店を、お待ち申し上げております。
勿論、Women'sの新作も多数到着しておりますので、お互い、それぞれのスタイルアップを楽しんで下さいね。
女性的で、大人の魅力を発揮しつつ、遊びを取り入れたい、スタイルアップアイテムが今春は大量に揃っています。
是非新たなスタイル探しにご来店下さい。
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当店は基本的に不定休となっております。
その為、店休日は非常に不規則となります為、BLOG或いはOnline Storeトップページにてご確認の上ご利用下さい。
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