IL MARE JOURNAL

Il Mare Official Blog | イルマーレ公式ブログ

October 2018

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暖かなお部屋と美味しい食事が嬉しい季節になりました。

徐々に気温は低くなり、肌寒さも増している今週末。

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装いに暖色を取り入れたくなる今位の季節は、寒色をベースに暖色を取り入れると効果的にセンスアップを謳う事が出来ます。

特に今季はシルバーやグレーを基調にスタイルの基本作りをお勧めしている当店ですが、相性も良く特に今季採色としてお勧めしているのがキャメルカラー。

ブリックカラー(煉瓦)や、キャメルカラーは色の濃淡や味わいが決め手となります。
暖色ばかりになると、全体に重い印象が先行してしまいますが、取り入れる色の面積を減らす事によって全体の色のバランスも整い易くなります。

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シューズの色を変えるだけでもガラリと印象が変わり、季節に応じた色の魅せ方が出来ます。

今から冬にかけて装いを愉しむ上で、大切な採色のバランスは、基本カラーを決めて取り入れて行くと愉しみ方が変わります。
是非お試し下さいね。

さて、お客様方の中に洋服を中心にシーズンアイテムが揃い始め、再びバッグやストールなどへのご興味が増している今週。

今日は当店ではお馴染みのFALORNIとDell'gaをピックアップして見ました。

先月の受注会時にも触れさせて頂いたFALORNIは、メゾンブランドのバッグを手掛けている事でも知られている高品質なハンドメイドのファクトリーブランド。

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1980年にイタリア、フィレンツェ郊外に設立されたFalor社(ファロール社)が、作り出すオリジナルブランドFALORNI(ファロルニ)は、創業以来革製品(当初は靴のパーツを製造)の生産を手作業で行い、その高い技術力は、大手メゾンブランドにも見初められ、

BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ)や、Christian Dior(クリスチャン・ディオール)のバッグ

も手掛ける等、その高いクォリティを確固な物にしました。

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中でもBOTTEGA VENETAの代表作の一つでもあるウーブンレザー=イントレチャート(編み革)は、Falor社が、熟練の職人の手により多くの時間を掛けて丹念に編込まれ、それらに魅入られた方々が多い事は周知のこと。

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今回当店がオーダーしているこの形は、ワンハンドルのホーボータイプで、当店取引先の完全別注の為、他では見る事の無い形。

その編地は一本一本のテープ状のラム革を、太さ違いで編み上げ、強度の必要な箇所やカーブの掛かる箇所には編地を変えて編み上げ、それらは実用性や補強と共に、一つの

造形美

となっています。

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またハンドル部分は番手の異なる太目の糸を一針でシッカリと縫い上げられ、そこにも職人の仕事が演出となる造形美が在ります。

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柔らかくしなやかなラム革は、使い始めて直ぐにその柔らかさを体感出来る点が魅力ですが、こうしたウーブンレザーの場合には、より革の伸性やバイアスにかかる力等も相まって、使う人の形に添って行く変化をします。

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前出のブラックの他にも、色違いでスモーキーブルーもご用意。
(※こちらはご注文後、ご用意に3日から4日程頂きます)
この色もまた落ち着きを与えてくれる魅力溢れる色合いに仕上がっています。

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色の艶やかさや繊細な編み目は、手練れの職人が長い時間を掛けて作られた事を証明しています。

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大人の女性にこそ相応しい落ち着きと品質は、上品な趣きを携え、その日のスタイルをクラスアップしてくれそうです。
イタリアが誇る職人技を是非感じて見て下さい。

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そして忘れてはならないのが当店にとってはお馴染みとも言えるイタリアの馬具メーカーDell'ga(デルガ)が作り出す数々の名品。

今回の入荷は先日の受注会と形は同じですが、当店が個別にオーダーしたトープカラーの一作。

セリエ(馬具屋)として生業を持ち、多くのブランドが広告戦略を打つのに対し、一切の広告を謳わず、人の噂だけで長らく続けているDell'gaは、これこそまさに

機能美、造形美

と言わんばかりの作品が多く存在します。

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このクラッチバッグでは大き過ぎず、小さ過ぎずの手に持ちやすい適度な大きさが魅力です。

どこかの誌面にも記されておりましたが、バッグの大きさと言うのは

書類サイズや既成サイズに合わせるべきではない

と言う言葉、当店も全く以て同感なのです。

そのバッグに最も美しいと思われる大きさや形を作る為に、既成サイズを想定すると

バランスが崩れる

為です。

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今回のバッグでは底マチ部分を薄くする事が出来る為、まるでドキュメントケースの様にシャープなシルエットにもなります。

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日常の荷物を持ち歩いたり、或いは必要最低限のものだけを入れ、バッグインバッグとして使うなど、その用途は様々。

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男性には不要かも知れませんが、女性にとってこのハンドルの付加価値は非常に大きく、差し込む事によって万が一手から滑り落ちる事を防いでくれます。

実際今回のバッグは女性の購入が多く、それらも実際にご覧頂くと理に敵っている事が解ります。

今シーズンは昨年とは違う意匠を持ったStefano ManoやFALORNI、そしてDell'gaと、何れも実力のあるファクトリーブランドのバッグが多いシーズンになりました。

これから始まる秋冬を

よりスタイリッシュに

愉しむ為にも、バッグの新調をお勧めしています。

是非今週末は装い作りと共にバッグもご検討下さいね。


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当店は基本的に不定休となっております。
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(※展示会などの為、店休日が変則的になる恐れが御座います。 予めご了承下さいます様お願い申し上げます。)
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秋真っ盛り、気温も急激に下がり、寒さを感じずにはいられない日も増えて来ました。

この寒さに同調し連日沢山の新作が大挙して到着しており、店頭、オンラインストア共に忙しく動く日が続いています。

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女性の装いに欠かせない「心地良さ」を持つDrumohrのニットやVIGANOのトラウザーズをはじめ、新たな足元の装いも充実し始めました。

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女性の足元としては異色の存在キルトタンのモンクストラップスリッポンは、欧州男性の足元にも人気の形ですが、女性物の、それも形も色も魅力的な物は余り見られなかった様に思います。

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他にもNAPOLEONIのエナメルキャップトゥのパンプス等、前出のモンクストラップ同様クラシックな装いに合う趣を持った新作が沢山揃っています。

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特に秋冬女性の装いに不可欠なタイツにも相性の良いナロータイプの足入れ口は、クラシックなテイストをより感じさせてくれるものになりそうです。

今秋は様々な催しが続いており、お客様方も選択のスピードに追い付くのがやっとと言う程沢山の催しを行っています。

中でも先週から今週にかけて、先般行われたPERSONAL ORDERによるジャケットが仕上がりはじめ、一部の方々へのご納品も始まりました。

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仕事やプライベート、用途は様々ですが異なる趣に個性を感じさせる多様なジャケットの数々が仕上がっています。

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最近ではお客様方のお話の中に、「生地を選ぶ事から始まり、着心地を感じる事」で、他のものでは満足できなくなったと言うお話が増えました。

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バランスを重んじる当店にとって、全てのバランスが着る人のサイズにフィットする事は紛れもなく

「スタイル作りの基本」

でもあり、こうした傾向が強く感じられるシーズンにもなっています。

こうして装いに愉しみを見出して頂ける事が私達にとっても至極の喜びにも繋がっています。

さて、今日は沢山のウィメンズの新作は後日として、メンズアイテムのお勧めをピックアップして見ました。

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一つ目は、最近ドレスのラインナップに人気を移しつつあるGUY ROVERのダンガリーを使ったタブカラーのシャツ。

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ご存じの方も多いと思いますが、タブカラーはタイを締めた時の立体感を作る、衿と衿を繋ぐストラップ状の帯が付いた衿型を指します。

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通常スナップ等が使われるこの個所もループタブを採用する事によって、ボタンを外して着用の際にも

自然なこなし

が演出出来る物になります。

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タイを締める事によって、タイが平面的に寝てしまう事が無く、常にタイの結び目が立体的に見せられる点が最良のポイント。

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キチンと結ばれたタイは、常に前を向き、ジャケットの袷の中へと緩やかに落ちて行きます。

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タイの結び方や結び目ばかりに気を取られる方が多いのですが、こうした立体感を作る事はタイドアップにとって大切なポイント。

また今回は敢えてカジュアルダウンして使える様、ダンガリー素材を選び、あくまでも

ドレスシャツの仕様をカジュアルに

と言う当店ならではの演出を皆様に行って頂きたくオーダーしています。

相反するテイストは一つになった時、初めて洒脱に映るものです。

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他にもGUY ROVERではワイドスプレットのドレスシャツもご用意。

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当店が(生地がある時に)必ずオーダーする、ホワイト地にブラウンのストライプのシャツは、意外なほどどんな装いや色にも溶け込み、ブルーのストライプ同様、最も使えるシャツになります。

試された事の無い方にこそ是非ともトライして頂きたいカラーです。

そして、もう一つのお勧めはANGELO NARDELLIのウールジャージーを使ったコンフォートなダブルブレステッドのスーツ。

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非常に濃いダークネイビーにブラウンのチョークストライプをあしらった物ですが、このスーツに使われている素材は、手に触れた瞬間

「滑らかで柔らかく、そして軽い」

事が直ぐに伝わります。

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クラシックなダブルに、ストレッチ性のあるコンフォートな素材を組み合わせたハイブリッドなこのスーツは、

着心地はジャージー、見た目はクラシック

と言う二つのメリットを一つにしています。

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NARDELLIがこれまでケミカルな要素を取り入れ展開していた51(Cinquantuno)のラインを終え、新たに大人の男性に向けたクラシックとコンフォートを共存させた新たなラインナップがこの『Salento』です。

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ANGELO NARDELLIは過去にPITTIに於いて優秀賞を受賞したプーリア州のメーカー。

プーリアと言えば今を時めく人気の高いブランドが軒を連ねる地域として有名。

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このスーツのジャケットには、見た目の印象としてのクラシックではなく、ダブルの袷となる前のボタンのピッチ(ボタンとボタンの幅)が狭く作られており、近年クラシック回帰に伴い変わりつつある、袷の狭さによって

腰回り(腹部)にゆとりをつくる

元来のベーシックな装いを作り上げているのです。

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また組下にはノープリーツの細身のトラウザーズが合わせられており、ここにはクラシックとは反対のスリムでシャープな物を組み合わせる事によって、不必要に下半身だけにボリュームが出る事を防いでいます。
(非常にストレッチ性が高い素材)

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今回のスーツもまた当店にとって新しい切り口となる物になりますが、どんなサイズ感を選び、どんな装いを選択するかによって、大きく変わる男性の装い。

クラシックと言う基本を変えず、新しい物にチャレンジしたいと言う方には是非ともお試しいただきたい一着です。

※このスーツについての注意点・・・このスーツは非常にタイトで小さ目のフィッティングが用いられています。 その為普段お召のサイズより1サイズから2サイズ上のサイズをお選び頂く事をお勧め致します。
参考までに当店スタッフ(普段44サイズ着用)が試着した際の感想では、46サイズを着ると肩幅と脇幅に窮屈さがあり、袖丈のみジャスト。 48サイズを着ると肩幅や脇幅などはジャストですが袖丈のみやや長目でした。


ちなみに、このスーツにも相性の良いクラシックな仕立てのコートも在ります。

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なんとPIACENZAのウールを使用したANGELO NARDELLI製ポロコートです。
ポロコートの定義は(日本国内では)様々にされておりますが、このコートについては多くのディテールに元来の仕様がそのまま踏襲されています。
このコートについてはまた後日。

さて、ジャケットやスーツをそれ程お召にならないと言う方も少なくないはず。

しかし週末を若者の様な装いで過ごすには少々気が引けると言う方にお勧めしたいのが、こちらのテーラード型のコンバーチブルフロントのダウンジャケット。

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こちらもNARDELLIの物ですが、ここ最近のNARDELLIは前述の様にケミカルなテイストや素材の物を一掃し、クラシカルな趣きに回帰している事もあり、こうしたカジュアルなジャケットにも程よい落ち着きが戻っています。

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このジャケットはこれまでのテイストを維持しつつ、高額になってしまう事を避ける為、海外生産に依存し、高いコストパフォーマンスを生んでいます。

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基本的な仕様は段返りの3つボタンにフラップポケットといったテーラード型に、前部にファスナー着脱式のフェイクラップインナーを設けています。

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今となっては多くのブランドが輩出する形の一つとなっていますが、このブランドらしさは、素材のマットな質感や適度なゆとりを生むフィット感に在ります。

スーツもコートも、如何にもタイトでピチピチの状態は、もう卒業して欲しいと言う私達からの提案の一つでもありますが(もちろんピッタリフィットしていなければならない物もあります)、このジャケットが持つ独特な落ち着きは、素材から得る所が最も大きなところです。

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しなやかに見えて弱撥水性を持つアウトシェルは、ボトムがジーンズで在ろうと、ウールのトラウザーズで在ろうと、その佇まいを紳士的に見せてくれます。

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インナーを閉めると、タイトではない程良いフィット感に作られた心地良い感覚と、程よくスマートなシルエットが見えて来ます。

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インナーを外して、ジャケットとして着た時にも美しい形になるよう、ゴージラインを高めに作られている点や、後ろ姿からも衿が寝ない立体感など、一つのジャケットに齎された細部への配慮が窺える一着です。

これなら普段ジャケットを着る機会が無い方にとっても、大人として相応しい佇まいが演出出来そうですね。
その他にも、お勧めのジャケットやコートが揃っておりますので是非店頭にもお越しください。

またDell'gaの新作クラッチバッグも入荷以降沢山のお問合せを頂いております。

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男女共に使える程良い大きさは、ハンドルの有無に関わらずとても有効なサイズです。

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マチを薄くする事が可能な為、バッグインバッグとしても役立つこのサイズは、実用性を機能美に変えるDell'gaならではの秀逸な一作と言えます。

パートナーとのシェアやギフトなども含め、とてもお勧めです。

新たな装い探しと共に是非ご覧ください。

以上の他、現在多くの新作が店頭を埋めております。
これから冬の装いを検討される方も、補完アイテムをお探しの方も是非週末のお出掛けをお待ちしております。


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暦の上でも、そして気候も徐々に秋らしさを増して来た今週。
日常の中にも、何か美味しい食事をしたくなったり、新しい洋服に身を包みたくなったり、そんな気持ちの変化が出る10月。

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店内では昨日から実施しているパーソナルオーダーへのお問合せやご来店に加え、秋冬の新作が大量に到着。

特に台風の影響によって海外からの荷物が遅れていたブランドに至っては大挙到着となりました。
気温に同調し、秋の装いが恋しい方は是非店頭へ遊びにいらして下さい。

さて、今日はパーソナルオーダーによるジャケットやスーツに相性の良い新作コートをご紹介したいと思います。

既に皆様ご周知Agnelli & Sonsの製品として新たに加わったモデルが

スプリットスリーブ

によるドライバーズコート。

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当店では予てから、車の運転に支障のない適度な丈の長さを持つコートをドライバーズコート(或いはカーコート)と呼んでまいりましたが、今回のコートはまさに実用性と共に機能美の光る一着。

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一見するとシンプルでベーシックなハーフコートですが、その襟の台は高く、衿腰からクラシカルな様相を見せ、シャープなラインによって美しいシルエットを生んでいます。

このコート、実は最近目にする機会が少なくなった『スプリットスリーブ』を採用して作られています。

スプリットスリーブとは、前身頃の袖付けがセットインスリーブで、後身頃の袖付けがラグランスリーブとなっている、独特な形状の肩回りを持っています。

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スプリットスリーブは、ワンサイドラグランとも呼ばれ、かつては紳士物のコートに見られた仕様ですが、最近は余り見る事が少なくなっていました。
それほど古典的な形状でもあり、少々面倒な袖付けだと言う事も在るでしょうが、このコートには非常に大きなメリットがあります。

それは

腕を動かしやすい

こと。

元々可動域の広いラグランスリーブは、手を上に挙げた場合、脇の下がつられる様な感覚になりますが、この袖付けの場合には、セットインスリーブの良い部分とラグランスリーブの良い部分を併せ持つ事によって、腕回りが充分に動き易くなっている点がメリットです。

更にこのコートではボタンを比翼仕立てにする事によって、よりシャープで無駄の無いディテールをデザイン上の魅力に変えています。

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一つ一つのボタンは、それぞれ分割されたホールへ丁寧に収められます。

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このコートでは、素材にウールメルトンを使用している為、生地にボタンのステッチが負けない様、チカラボタンを添えています。(もはや常識ですね)

これらの仕様によって秋から春の入りまで、車の乗り下りも苦労無く、また素材の堅牢性も相まって、実用性と機能性、そしてそれらから得る蘊蓄(?)とデザイン性により、また一つ着る愉しみが増えるコートになります。

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今回は、ダークネイビー、キャメル、チャコール、ダークグリーンの4色を揃え、またサイズも44サイズから52サイズまで(※一部サイズのご用意に数日頂く場合が御座います)と、フルラインナップで揃います。

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(※写真はダークグリーンの色見本です)

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是非、この秋冬はドライバーズコートを纏い、クラシック気分を味わってみませんか?


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台風が去り、徐々に秋も本格的になって来ました。
日中は一瞬暑さを帯びるも、一たび15時を過ぎれば風は涼しさを増し、夜には寒さを憶える程に。

天候の変化と共に、食事や読書などの時間が心地良い季節になりました。

春同様、秋はこれからと言っている間に過ぎてしまいます。
この季節を存分に堪能しておきたい季節です。

さて、いよいよ明日からはコートを中心としたPERSONAL ORDERが始まります。

先般行いましたジャケットやボトムスなどのオーダーで誂えて頂いたジャケットやボトムスに合わせ、秋冬をより素敵に感じるコートの受注会。

今回は男性はダブルブレステッドやベルテッド、女性は新たに当店創造のベルテッドダブルなど、新たな提案をもとにお勧めさせて頂きます。

いつもの様に期間中はお一人様あたり約一時間の完全アポイントメントを頂きます。
(※既に採寸済の方はアポイント不要)

今回のお勧め生地を筆頭に、毎年人気の高いPIACENZAのカシミアなど、今回も高品質なファブリックをご用意しております。

コートと言えば、当店が誂えるコートはどのように、どんな風に仕立てられているのだろう?と思われる方もいらっしゃる事でしょう。

生産背景をお伝えする機会は、それほど在りませんが、今日は当店のコートや一部のジャケット、スーツを誂える職人さんのお話をピックアップして見ました。

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当店が皆様よりオーダーをお受けする際、お客様の希望する幾つかの条件に応じて、それぞれ異なる作り手によって仕上げられています。

中でも今回開催するコート、そして一部のジャケットは、日本最高の仕立屋と評された企業の人々によって誂えられています。

この工場は1972年に開業したジャケット作り専門の工場を基に始まり、イタリアのサルトリアを彷彿とさせる様々な仕立ての技や縫製を頑なに今に受け継いでいます。

岐路となった1970年代以降に増えた「既製服」の流行。

それまで洋服は誂える事が一般的だった時代に、既製服が広く流通する時代に、この工場も方向転換を余儀なくされました。

その後、大量生産の中にも技術的に優れたものを取り入れるべく、イタリアのベテランモデリストである「コンスタンツォ・オーベルダン」氏を招聘し、約2年もの間日本で生活をし、その様々な技術を日本の職人たちに植え付けました。

氏は、あの名門サルトリア

『D・CARACENI』(カラチェニ)

で腕を磨き、当時大量生産を行っていたアメリカのBrooks Brothersの技術責任者も務めた、腕利きの本格派モデリスト。

彼が師事したカラチェニと言えば、クラシコイタリア、サルトリア界の頂点に君臨する一人。

これによって傑出した工場へと成長し、プレス機を多用せず、ラペルやのぼりなど仕上げの重要な部分に、アイロンによる癖付けを行うなど、着心地着易さ、更に着崩れない、至極の逸品が生まれるようになったのです。

こうして現在に至るまで、技術継承を守り、様々な仕様に対し(良い意味で)限りある中で柔軟に対応した仕立て、物作りが行われています。

既に当店で誂えて下さった御客様の中には、この工場(職人の手)によるジャケット、或いはコートで無ければダメだと仰る方もいらっしゃいます。

それ程に、仕上げ、仕立て、作りの全てに付加価値を感じる事が出来るものなのです。

全ては

試す事、感じる事で、知るもの

であり、これらが何たるかを知るには、先ず袖を通し誂えて見なければ伝わらないものかも知れません。

残念ながら私達の住む地域には、商い優先のオーダーが目立ち、本格的な物作りは数少なく(否、見当たりません)、何処彼処で作る事が出来る、安易なパターンオーダーには、造詣も裏付けも、ヒストリカルなストーリーも在りません。

お客様が

どんな物を嗜好するのかによっても、依頼するお店は変わるもの

です。

当店にいらっしゃるお客様の全てがそうでは在りませんが、どんな物になるのか、どんな仕上がりなのか、どんな着心地になるのか、を堪能して頂いた上でのリピートオーダーが大半を占めています。

迷いと共に誂えるくらいなら、誂えない方が良い、と私達は考えています。

私達は、お客様自身が、より魅力的に見える為のお手伝いをするのみです。

今回のオーダーを楽しみにしていたお客様、或いはこれから体感しようと思われている方も、是非この機会に新たな世界観を感じて見ては如何でしょうか。

※アポイントの空き時間、また詳細等についてはお気軽に店頭までお問合せ下さい。


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台風一過、空は青く晴れ渡り、一面に再び日常を取り戻しています。
昨晩の台風には日本全国各地で影響が在り、多くの方の生活に支障を来したとのこと。
幸い私達の地域に大きな被害は御座いませんが、既に過去の台風によって影響を被っている地域にお住いの方々にとっては、一日でも早い復興が進む事を願っています。

昨日、そして今日と、暦の上でも秋真っ盛りとなる10月は、いよいよコートやジャケット類の確保が必要な季節になりました。

既にご入手頂いている方、或いはこれから選ぶ方も、現在店頭に並ぶ様々な趣向のアイテムに、再び関心を寄せられています。

既に沢山のコートやジャケットが入荷している店内の中で、一際目立つ一着のウィメンズコート。
今日はこの「コストパフォーマンス」に長けた一着を取り上げて見ました。

ブランド云々ではなく、もはやその高いコストパフォーマンスとデザインや色に興味をそそられるお客様が多い、イタリアのAT.P.CO。

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イタリアのサッカーチーム、ジェノアのスポンサーも努めるAT.P.COは、国内外の価格差の平均に努めたり、海外生産とイタリア生産を上手に使い分け、その世界観を作る為に常に多くのラインナップを持つブランドです。

価格だけで見る人、デザインだけで見る人、ライフスタイルで見る人、AT.P.COを選ぶお客様は実に様々ですが、今日ご紹介するコートは、チョッピリ違った目線で見られる物になるかも知れません。

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ブランドのスナップにも登場する、このトレンチコート。
英国的でクラシック、袖のファーを除けば一般的なトレンチコートと大差ないようにも思えます。

ファーはエコファーを使用していますが、これについては既に大手メゾンも取り組みを始めている事なので、個々では割愛。

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今回のトレンチコートは価格55,000円の中に、多くの見どころを持っています。

トレンチコートが使い易く、シーズンやエイジ、職種を越えて使える事は言わずもがなですが、このコートの場合、一般的なブランドが作る際に除かれてしまう幾つかのディテールを積極的に取り入れています。

その一つが、先ず高い台衿とチンストラップ。

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高い衿腰は、トレンチコートが元々ミリタリー派生で在る事を窺わせるディテールの一つ。

大抵のトレンチコートの襟は低く、横に寝てしまう形が多いと思うのですが、このコートは裏側にステッチを幾重にも重ね補強されています。

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その衿腰から延びるチンストラップは、防寒の為でもあるのと同時に、トレンチコートが最上部まで締められる事の証としての作りでもあると考えます。

何故なら飾りだけで付ける物であれば、面倒なパーツを加える必要が無いからです。
(飾りとして付いている物でも、最上部まで締められるトレンチコートの衿は意外と少ないのでは無いでしょうか。)

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それらを駆使して作られる英国的なディテールと共に、本格的な見え方をする、チンストラップのパーツや衿腰、更に肩に付けられたガンフラップ(或いはガンパッチ)もその一つです。

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元は狩猟や軍用に、銃を当てる為の補強として付けられた布地の名残ですが、これも一般的にはステッチされたままか、或いは袷のボタンによって意を解さないもので在る事が多い部分です。

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このコートの場合には、前を開いて着る場合には小さな専用ボタンを介して留め、前を全て閉める場合には、ボタンを留めず、前袷の大きなボタンで留める事で、見えなくなります。

こうして意外と見落とされる部分にも、AT.P.COはディテールの一つとして作り上げ、それらを他に比べ安価で提供する事=ファッションを身近にする事、への意図を感じます。

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他にも深く開くセンターベントや、このコートの最大のモード感を作るカフ(袖)のファーも含め、一着のコートに限られた価格の中で、沢山の見どころを作っているのです。

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暖かさを得る事が前提のコートでも、装いを愉しめなくては、そのコートを選ぶ理由がなくなってしまいます。

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AT.P.COが考えるファッションは、きっと我々が考えるよりも遥かに身近で、愉しく、そして毎日のモチベーションアップを叶えてくれる物なのだろうと想像します。

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最後に、このコートに使われている生地も、ガンクラブチェックを採用し、ハンティング然とした雰囲気を女性に齎し、古くからイタリア人が抱く英国へのオマージュと共に、日常の中にイタリア人的解釈を『普通に』取り入れられると言う解釈。

一つ一つのブランド、一つ一つの製品から

紐解く様々な解釈

は、他のお店では恐らく想像する事の無い、私達IL MAREの持つ独自の見方で在る事を、改めて皆様にお伝えしたいと思います。

勿論、このコートに限らず、他の製品やブランドにも、同様の想いや造詣が在りますので、どうぞご興味のある方は店頭でお尋ねくださいね。


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【10月の店休日】
10月11日、18日
(※展示会などの為、店休日が変則的になる恐れが御座います。 予めご了承下さいます様お願い申し上げます。)
※木曜・日曜・祝祭日は19時閉店

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