一月も下旬を迎え、冬の天候とは思えない日が続いていますが、この週末はチョッピリ寒さが先行しそうな気配。
雪が降らなくても寒さは冬のまま。
気を緩ませる事なく防寒だけはしておきたいですね。
さて世の中の傾向は二極化が進み、多くの物事に二つの局面が在ります。
単純に言ってしまえばYESかNOか、東か西か、大きくざっくりと言ってしまえば、中途半端な存在が徐々に減り始めている様な傾向を受けます。
実はファッションの世界にもこうした波は、やって来ています。
先日海外の機関紙が発表した企業(ブランド)の総合価値を示す物では、総合での一位がAmazon社、ファッション関連での一位はNIKE社、GUCCI社と続いていました。
少し前までは高位置を確保していた海外のファストファッションは徐々に序列を下げ、こうした背景にも二極化を感じさせるものが見え隠れしています。
と言っても、これは肯定否定を示すものではなく、あくまでも企業的価値の話。
この二極化の話題は少々センシティブなお話なので、また別の機会にもう一つのブログ(IL MARE LIFE)の方で触れたいと思いますが、そもそも「選択肢」と言う能動的な行動に気遅れ気味な人が多い日本に於いて、海外の人達の様に自己主張を自分への自信として持ち合わせる人が少ない為、多くの事に於いて誤解やすれ違いが起きやすい私達の国民性。
これは悪い事ではなく良い意味合いとしては、お淑やかであったり、控えめであったりと海外の人々が日本人を見て感じるポジティブな感情を指すものでもあります。
話は戻り、それまでのファストファッションは、大手ブランドなどに先行されるトレンドに敏感な物作りや、コストパフォーマンスを優先した物作りなど、ファッションとしての一つの世界観として確立されていたものでも在りましたが、徐々にオーセンティック(本格的、本質的)な物への欲求が、羨望や憧れから、手にして感じる事が出来る充足に変わり、それらによってある種の二極化が進み、中途半端な物作りやブランドへの興味が薄れて来ている事も一つの原因になっているかも知れません。
とは言っても、私達の考え方は少し違っています。
全てはシーンによって使い分ける
事が前提であり、そのシーンとは「長く愛し続けたい物」には相応の品物を、そして「今を愉しんでおきたい物」にはファストファッションで、と積極的に使い分ける事が御洒落を愉しむ為の真髄の様に思うからです。
当店の女性スタッフが世の女性の声を代弁して、たまにこんな事を言っています。
「女性にはブランドや物云々とは別に、色んな御洒落を愉しむ為に"量"を欲しい時があるんです」
と。
まさに言い得て妙で、これは女性にとって心の声でもある訳で、どんなに断捨離を繰り返し、ミニマルを目指しても、人にはストレスがつきものです。
そのストレス解消法の一つにショッピングと言うファクターがあるので在れば、こうした心の声はまさに核心でもある訳ですね。
これを無駄として一喝してしまう人もいるかも知れませんが、無駄が無駄で終わる事は無く、無駄が心の充足を埋めてくれる事は精神衛生上理に適っています。
ともあれ、世の男性にとっては少々解り辛いポイントかも知れませんが、このブログをご覧になられている男性諸兄には、世の女性の心の声をしっかと認識しておいていただくのも良いかと思います(笑)
さて再び話は戻り、前述の様に二極化がどんなに進んでも、心呼ばれるアイテムがあります。
それは高価な物では勿体ない気持ちが先行し、チープな物では満足できない、そんなアイテム。
それは
「スウェット」
です。
実は当店にとってのスウェットの存在意義は二つあります。(二通り仕入れています)
一つはカジュアルでデイリーなジーニングの為のスウェット、もう一つはウールのボトムスやスカートなどと合わせて愉しみたいスウェットです。
今日、皆様にご紹介するのは後者の方。
それが躍進目覚ましいドメスティックブランド「RAWTUS」(ロゥタス)の新作スウェットです。
元々特許を取得した鞣しのレザーをアイデンティティに持つRAWTUSにとって、カットソーやトップス、ボトムスの存在はあくまでも補完的な役割でも在ります。
しかし当店での取り扱いの中で、隠れた人気を誇っているのが、このブランドの補完アイテムと言うナンセンス。
それは、RAWTUSの世界観に通ずる多くを持ち合わせているからで在って、レザー同様完成度の高い物が多いからなのですね。
数あるカットソーの中で、今日ピックアップするのは、このレタードのルーズフィットのスウェットです。
このスウェットはドロップショルダーやワイドな身幅に対し、裾をシャツカットする事によって生まれる絶妙なバランスが魅力で、それらは着丈に対しても緻密に生かされています。
パンツ、スカート、どんな物にも合わせ易いシャツカットの裾は前後アシンメトリーに仕上げられており、衿、袖、裾のリブパーツは、とてもしっかりとした肉厚で安心感のある物になっています。
元々スウェットをニットの様に使う装いをお勧めして来た当店ですが、今回のスウェットはまさにそんな装いに相応しい様々なレイヤーが楽しめる一着ですね。
ウールのボトムスと組み合わせパンプスからスニーカーまで、今日的な要素を多分に含むスタイルが楽しめる他、カラーバリエーションがRAWTUSの作り出すレザーにリンクしたペールトーン中心と言う事もあり、もれなくレザーとの相性も良く仕上がります。
上質なレザー、そしてスウェットによるカジュアルダウンは、RAWTUSがフランスで人気が高いのも頷ける、まさに絶妙なチープアンドシック(実際にはハイクォリティですが)。
RAWTUSのレザートレンチともバッチリ相性が良く、色の微妙な変化や素材の表情も、一際光る物に仕上がりますね。
異質な物同士がシンクロすると、人の目には特別な存在に見えたりするものですが、レザーのトレンチとスウェットはまさにそんな存在なのかも知れませんね。
他にも写真の様な穏やかで綺麗なライトベージュなど、どれも世界観に則した色合いが揃っています。
高価すぎてもチープ過ぎてもシックリ来ないスウェットは、RAWTUSの様に適度にバランスが揃ったものだけにフォーカスしたくなりますね。
たかがスウェット、されどスウェットです。
ジーンズ同様、当たり前のアイテムにこそ洒脱さを光らせる物が備わっていますね。
是非お試しを。
また前出の写真でも登場し、過去ログでも取り上げたVIGANOのBERLINO。
「意外なマルチ」としてお勧めした一本でしたが、スタッフも購入し、その整ったバランスに改めて感服しております。
身長差や体格差を差し引いても、誰もが素敵に穿けてしまうこの一本。
それは先日もお伝えさせて頂いたのですが、優れたバランスのもと生まれているもの。
身長150㎝のスタッフが丈を詰めずに履いてもパンプスやブーツで少し余裕があるレングス。
逆に身長のある方にとっては踝丈の洗練されたレングスで楽しめたり、このパンツの持つ魅力は多岐にわたります。
穿く人のしたいスタイルに合わせてレングスやサイズ選びをすると良いと思いますが、どのサイズでも変わらないのはウエストからヒップまでの緩やかな台形線。
この角度がウエストの痩身効果を生み、また腰幅から裾へとシャープに落ちるシルエットによって腰高効果も生みだします。
パンプスやブーツ以外にもスニーカー(RAWTUSとの組み合わせでも触れていますが)での組み合わせにも、存分に威力を発揮してくれるこのパンツ。
実際、スタッフが購入後改めて感じたのは、柄を柄として感じさせない穏やかな色目と、写真では伝わり辛いのですが、動く度に見せる微光沢の表情は、このパンツのフレキシブルさと同時に、素材の品質を一目に伝える独特な魅力を持っている事。
緻密な計算のもと生まれるボトム専業ブランドが作り出す各ボトムスには、それ相応の時間と造詣が詰め込まれており、見るだけでは伝わる事の無い「本質的発見」があるに違い在りません。
今回のスウェットと共に是非とも試して頂きたいお勧めの一本です。
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