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「寒い」

そんな言葉を口走った朝、窓の外には春の吹雪が。
この季節に大量の雪が吹雪いているのを見るのは恐らく何十年ぶりか、若しくは初めての事かも知れない。

気温は上がらず1℃を行ったり来たり。
まるで真冬の寒さと情景に、今日は不思議な一日になりました。

この吹雪をもろともしない(先日ご紹介した)SCHNEIDER’Sのコート。

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大量の吹雪も水の球となって零れ落ちる撥水性。

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脱げば、サッと振り払うだけで水滴は地面へ。
品質と実用性を併せ持つSCHNEIDER'Sならではの出番が早速やって来ましたね。

晴れの日も美しい光沢が繊細に輝き、女性の装いに花を添えてくれる一着。
春は嵐を表現するように、風や雨、霰が降っても驚かない稀な季節です。
ジェットコースターの様な春の天気は是非SCHNEIDER’Sで過ごして下さい。

さて、吃驚する様な寒い一日で始まりましたが、今日は暖かい国から発信される一着のジャケットにフォーカスしてみました。

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『SACCO』(ザッコ)。

このブランドは背景を知ると、より魅力を感じられるブランドで、このブランドのファウンダー(創始者)は、シンガポール在住のドイツ人"アレクサンダー・ハッシャー"氏。

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彼は自身の多くの経験から

『高価な物だけが必ずしもラグジュアリーではない』

と言う事に気付いたと言います。

そして

『気軽に持ち運び、旅先で愉しむ』

ことを彼のラグジュアリーと位置付けました。

全てがインターネットを通じてビジネスや旅行が出来るようになり、かつてのジェットセッターとは少々内容が変わりつつ在りますが、彼の住むシンガポールは、まさに経済先進国であり、スマート国家。

世界経済の一部を担い、アジアでは常にトップの信頼度(格付け)を持つ唯一の国です。
ゆえにジェットセットたる生活の一部を持つ人々も自ずと多いはず。

世界を跨いで移動するジェットセッターにとって服装に求めるラグジュアリーは、前出の言葉がまさに当てはまるのかも知れません。

そんなシンガポールに在って、彼はイギリス、ビスポークの聖地であるサヴィル・ロウの職人によってパターンを起こし、イタリアのナポリのファクトリーで縫製し、一着のテーラードジャケットを作りました。

それがSACCOの始まりです。

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SACCOのテーラードジャケットは、1つの形、1つの生地を、沢山のカラーバリエーションを持つことが特徴です。

生地はVitale Barberis Canonico(ヴィターレ・バルべリス・カノニコ:以降VBC)のウールホップサックを用い

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ボタンは天然椰子の木を使ったナットボタン、更にブランドカラーでもある明るいブルーを全てのトリミングに採用し作られた一枚仕立てのブレザー(ジャケット)。

それは復元力に長け持ち運びに適し、しなやかで軽く、美しい光沢を生み出し、まさに旅先で役に立つジェットセッター御用達の一着。

常に12色以上もの色を揃えるSACCO。
シーンに応じた様々な色を揃える中、今回当店がオーダーしたのは中庸な色合いを含む3色。

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一つ目はビジネスからカジュアルまで使い易い明るいブルーのホップサック。

基本の仕様は、前2つボタン、3パッチポケット、サイドベンツ、そして副資材の使わない完全な一枚仕立てが共通。

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全ての縫い代はブランドカラーである明るいブルーでトリミングされ、仕上げの美しさがより魅力的になっています。

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内ポケットは両脇下に2か所。

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胸回りのシルエットを邪魔しないよう裾にポケットを誂えるのは定石。

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またこれほど軽く仕立てているのにもかかわらず、肩にはしっかりと計算されたディテールが象られています。

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VBCのウールホップサックは、しなやかで軽く通気性に富んでいるだけでなく、美しい微光沢を帯び、それでいてシャリ感も含み、暑いシンガポールの地で発想されたことを窺えます。

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当然、タイを締めて凛とした装いにも適しています。

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春夏らしい爽やかで清涼感のあるブルーは、一般的なネイビーなどに比べ、人に与える印象も格段に上がりそうです。

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ボタンは当初アンフィニッシュの予定でしたが、当店では全て本切羽に仕上げて納めさせて頂きます。

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またハンガーにはイタリア、マイネッティ社の物が付属し、同じくブランドカラーに染められています。

グレーやベージュ、ホワイト、ジーンズなど多くのボトムスやスタイルに合わせ易い絶妙な色合いが、オンオフ問わず活躍してくれそうです。

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そして二つ目はブラックのホップサック。

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とかくシャープな印象のあるブラックは、春夏にこそ取り入れるべき色であり、またこの手に多いドロップ(ウエストの落差)もキツ過ぎず、程よいゆとりがあり、トラベルジャケットの名に恥じないコンフォートな着心地をつくっている為、「ブラック」と聞いて少し構えてしまう人にとっても、難なく使えてしまいます。

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この色もまた微光沢が美しく、コットンやリネン混のようにマットな質感ではなく、立体的で上品な印象を持っています。

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ブラックはその凛とした色のメリットを生かし、カットソーやポロシャツ、更にはリネンのシャツなどと合わせると、より魅力的になりそうです。

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一つの形が一つの生地、違う色で表現されるだけで、ここまで組み合わせの幅が広がるのもSACCOらしい提案の一つかも知れません。

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そして最後はライトブラウンのホップサック。

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既にパイピングされたブルーとのコントラストが綺麗ですが、夏のブラックと同様に、ブラウンのホップサックは灼熱の夏、暑さに映える色でもあります。

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細かな撚り合いで作られる、このブラウンは微細な色の組み合わせによって表現されている色の為、想像以上に味わいのある色出しになっています。

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敢えてグレーと組み合わせる事で渋みのある色のトーンを、ホワイトデニムやパンツで爽やかに仕上げるのも良いですね。

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インナーにも鹿の子の様に織目の在る物を選ぶと、より(ホップサックの)生地の趣が生かされます。

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夏のブラウンは色の濃さが全てを決めてしまいます。
リネンの様に軽やかな素材ではダークブラウンも魅力的ですが、コットンやウールの場合には生地の凹凸や色の絶妙な風合いが、全体を左右します。

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今回当店が選んだ3色は、どれも使い易く、それでいて趣が異なって見えるホップサックばかり。

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旅行やビジネストリップなどで、急な食事に誘われても、SACCOのジャケットはクルクルっと丸めてバッグに入れて置くだけで、直ぐに身に着けられます。

特に海外ではジャケット着用のレストランが多い為、失礼にもあたりません。

今回、SACCOのジャケットをどのように皆様にお伝えしようか考えた際、結果として見えて来たのは、『なぜシンガポールで想像されたのか』を私達なりに紐解く事でした。

天然の現存植物がない(ある種の)人工都市シンガポール
経済の中心地シンガポール
多民族が集まり、ラグジュアリーな人々が集うシンガポール
世界最高の航空会社を持つシンガポール
世界で最も安全な国シンガポール

シンガポールを形容するものを挙げると、どれもがトラベルジャケットとしての存在意義を感じる物ばかりでした。

奇しくも私達の住む日本の夏は蒸し暑く、シンガポールの気候と非常に似ています。
SACCOのジャケットは、きっと日本人の装いにも魅力的な一着となるでしょう。




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