今年の冬は寒いのですが、どこかいつもと違う寒さになっています。
それと同調するかのように、洋服や食べ物の動きも不思議な動きになっている様子。
年末年始の行事物が今になって食べられていたり、コートが急激に動き始めたりと、この動きは全国的なようです。
昨年の台風以降、どこか何かが違う毎日が続いている日本。
いつも通りの毎日がやって来ると良いのですが。
と、そんな中、先日顧客様が旅土産にと、とあるものを私達に下さいました。
中身はコレ、美味しいヤツです(笑)
早速美味しくいただきました。
(ご馳走様です!)
さてさて話は戻り今冬の様な「寒いけれどものすごく寒くはない」と言った陽気には、コートやブルゾン、何を羽織ったら良いのか迷ってしまいそうですよね。
特に男性にとっては仕事上はコートとお決まりですが、週末や日頃カジュアルに過ごされる方にとっての羽織り物事情はこの上なく迷いがちな陽気が続いています。
然し、こんな冬を迎えている時にはブルゾンのように軽く羽織れて、尚且つ季節的にも秋から春まで、中身を薄くしたり厚くしたりする事で補えるものが最も重宝します。
そこで今日取り上げたいのはNICWAVEのヴァルスタージャケットとMichelacci Danilo(M.I.D.A)のカシミアダウンのA2ジャケットの2着。
日中はニットだけで動ける時間もあり、羽織り物は軽めで充分と言う日に、まさにピッタリなのがNICWAVEのジャケット。
NICWAVEは、元々この写真のタイプのヴァルスター型ジャケット、そしてベスト、パンツ(或いはジーンズ)の3種類を主として作られる、一種特殊なブランド。
サーフィンが好きな兄(から由来するWAVE)と創業者である弟(愛称のNIC)の二人から生み出される完全Made in Italyのオリジナルブランドですが、この由来とは無関係に思われる『ものづくり』には、実は緻密な拘りが詰め込まれながら作られています。
このブランドの3つのアイテム全てに共通するのは、一つの服を作る為に使われる生地は同じ一枚の生地から裁断され作られる事、また使われるボタンやステッチの色、パッチや刺繍など、そのどれもが一つ一つの製品にとって『調和』しているかどうかが判断材料となり、一着の洋服が生み出されているのです。
それゆえ、一見しても他と何が違うのか解らないのに、なぜか"心惹かれる"魅力があるのは、この『調和』が作り出す特別感(雰囲気)からなのかも知れません。
その証拠に、来店されたお客様の多くが必ずこのブランドの製品を手に取ります。
つまりこのブランドの作る洋服にはすべて色や素材の調和、そしてそれらがアソビになっているとすれば、それは『計算されたもの』で在る事が窺えるのです。
このヴァルスタージャケットも、形は古くから在るものですが、素材にPrincipe di Galles(Prince of Wales=グレンチェック)のツィード素材を用い、それらが作り出す立体的な模様と、凹凸が作り出す独特な味わいによって、何か特別感を感じさせる物に仕上げています。
実はこのジャケットの暖かさは袖を通してみて初めて解る、ツィードのテーラードジャケットとはまた違った暖かさ(生地の選択による恩恵もあり)で、冷たい空気の下へ出ても、風の侵入を妨げ暖かさを実感するほど。
この一着がインナーを変える事で過ごせてしまう魅力を持っているのです。
ジーンズやローファーとセオリー通りの着方をしても、そこに違う魅力を与えてくれるのも生地の立体感。
(写真使用商品:ジーンズ/Levi’s Made & Crafted、ローファー/Agnelli & Sons)
同じカジュアルな装いでもスニーカーを取り入れても尚、そこに上品さを感じさせるのも、この生地の恩恵。
(写真使用商品:ニット/MQJ、スニーカー/Jim Rickey)
勿論、ボトムスがウールのトラウザーズなどに変わっても、その魅力は紳士的に映り、よりクラシックな雰囲気を感じさせてくれます。
またこの色柄をベースにインパクトのある挿し色を取り入れるのも容易く、意外なほどマルチに使えるジャケットである事を実感していただけます。
(写真使用商品:ニットカーディガン/William Lockie)
コート主導で始まる冬の季節の中で(私達が暮らす地域では)少々意外な発見でもあるヴァルスタージャケットは、今冬にはまさに最適な一着になりそうです。
是非とも店頭で実際の感触を味わって頂きたい一着です。
そしてもう一つがMichelacci DaniloのA2タイプのジャケット。
ボマータイプのジャケットとして古くから見る事の多い形ですが、元々ミリタリーアイテムを好み作り続けているMichelacci Daniloにとって、そのスペックは欠かせないファクターの一つになっています。
このジャケットの中綿は(以前も取り上げておりますので詳細は過去ログにて)ダウンジャケットで言うところの羽毛の代わりに、リサイクルカシミアを使う事により、更なる保温性と吸湿発水性を備えています。
この中綿素材は言うまでも無く、とても暖かく、そして中綿そのものを触る機会は恐らく無いと思うのですが、実際触った感触としては「中綿の中に手のひらを入れただけで暖かくなる」ほどその高い保温性を実感します。
そしてとにかく柔らかく、弾力性に富んでいるのです。
更に衿とライニングの上半分にはメリノウールで作られたボアが用いられており、この部分に身体が触れているだけでも暖かさを感じる程。
このジャケットの特徴は、とにかく『実用性の高いスペック』である事ですが、それこそが「Michelacci Danilo」が求めている本格的な仕様なのですね。
もはやアウトドアブランドやスポーツブランドでも比べられない程のハイスペックを搭載しているこのジャケットですが、アウトシェルの撥水性も非常に高く、過去にグラスいっぱいの水をジャケットに流し続けたところ、その全てが球のようになって流れ落ちて行くなど、全方位敵無しのスペックなのです。
一般的にフライトジャケットやボマージャケットのディテールを求めつつも、ここまでハイスペックな仕様のものは他に類を見ないのでは無いでしょうか。
更にポケットにも袋状を採用している為、水や雨の侵入を防ぐ他、中にはハンドウォーマーとしてポケット専用のライニングが施されており、もはや向かうところ敵無しです。(本当に素晴らしい拘りようなのです)
こうして充分暖かさと撥水性能など実用性が伝わったところで、このジャケットを映画トップガンの様に使ってしまうのは聊か勿体ないので(勿論それだけでも充分素敵です)、敢えてホワイトのボトムスを合わせ、クリーンな印象を以ったスタイルもお勧めしています。
(写真使用商品:トラウザーズ/Germano)
他にもウールのトラウザーズやスウェット素材のボトムスなど、このタイプのジャケットの形状には、もはや合わない形が無いのでは?と思わせる程、どんなボトムスもスポイルしてしまいます。
またスウェットシャツやスニーカーと合わせても、一般的なナイロン素材のジャケットやウール素材の物とは違い、このジャケットが持つ特殊な素材によるマットな質感と、全体から醸し出される独特なボリューム感によって、日常の服装が一段上のランクへ昇華して見えてくれます。
(写真使用商品:スウェットシャツ/Roy Roger's、スニーカー/Jim Rickey)
このジャケットもまた(一着で相当暖かい為)インナーをカットソーにしたり、ニットに変えたりと厚みや薄さを極端に変える事も適えらえる、相当な実力を持っています。
ブルゾンタイプの形には、それなりの見た目の魅力、そして実際に備わっているスペック(性能)など、何を優先するかによっても異なりますが、今回取り上げた2着は確実に今冬のアウターとしての役割を"マルチ"に担ってくれるものになります。
少し寒さが進みそうな今週末、ジャケットの新調を検討されている方は是非これら2つのジャケットを試してみて下さい。
きっとそれまでの印象と何かが変わります。
1-3-11 minamichitose nagano 380-0823
call 026-219-3750
mail info@ilmare-online.jp
【営業日のお知らせ】
いつも当店をご利用頂きまして誠にありがとうございます。
当店は基本的に不定休となっております。
その為、店休日が不規則となります為、ホームページ、或いはOnline Storeトップページにて、ご確認の上ご利用下さい。
【1月の店休予定日】
1月23日、30日(30日については前後する可能性あり)
オンラインストアのご利用の場合も18時以降の御注文につきましては翌日のご対応とさせていただきます。
(※事情により店休日が変則的になる恐れが御座います。 予めご了承下さいます様お願い申し上げます。)
※木曜・日曜・祝祭日は19時閉店
【オンラインストアをご利用のお客様へ】
店休日前日・当日でのご注文の場合、発送業務が翌営業日となります。
お急ぎの場合は、ご注文時に備考欄へその旨をお記し下さいませ。
COPYRIGHT (C) 2012-18 ALLURE CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVEDい