先週とはうって変わって寒い毎日が続いている今週。
今年一番の寒気が舞い込み、日本全国が寒さに覆われている様です。

と、ここまで冷え込むと、やはり心動かすのはニットの存在ですね。

ニットのクォリティを考えると、どうしても高価な糸はそれなりの価格や作り、ブランドになってしまいますが、それらを限りなく現実的な価格に抑えているブランドがスコットランドの雄、William Lockieです。

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今年はチルデンセーターの人気が高く、予てからチルデン好きを公言している当店にも多くの関心が寄せられています。

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今回William Lockieでオーダーしたチルデンセーターは、スーパージーロンラムズウールと、少々長い名前のウール。

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それらにチップカラー(ライン)を組み合わせ(お店ごとに異なります)作ったのが、これらの2モデルです。

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ケーブルの編地と良く合うトリコロールカラーは、まさに今日的なプレッピースタイルにピッタリハマります。

今回のオーダーは現地から来日していた社長と娘さんに懇願し、紳士用のモデルを女性用にもゲージを合わせて作って頂いたもの。

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日常の装いに取り入れ易いチルデンセーターは、今日の装いを高めるならブレザーやウールタイなどを取り入れる事でより色濃く演出が出来ますが、我々世代にとって、簡単且つ質の高い様子を見せられるのであれば、簡素な装いにこそ取り入れたくなる(聊か無精ですが)、一着でもあります。

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このスーパージーロンラムズ、どれほど暖かく、そしてどんな感触なのか?が、中々想像出来ないと思います。

一般的にラムズウールの(日本に於いての)印象が良く無いと思うのですが、実際、William Lockieのニットを手にした方にとって、それらは全く別の想像へと変わります。

本来、ラムとは仔羊を指し、厳密には生後6か月以内の仔羊を意味します。

更にヴァージンラムは、初刈した仔羊の毛。
年に何度も刈る事はないので、柔らかく質が高いものになります。

それらを言葉では想像し難いのですが、私達は店頭でもWilliam Lockieの製品表示は

「信頼できる数少ないブランド」

と言い続けています。

それ程、信頼性のある製品表示であり、それまでのイメージを180度変えてくれるからです。

一般的にヴァージンウールと呼ばれるものは、生後、成羊関係なく、その年に初めて刈った毛、つまり人間の毛の様に、栄養の偏った毛には善し悪しが付きまとう事になります。
それらが粗悪なイメージを生んでしまうのかも知れません。

余談ですが、以前我々がWilliam Lockieの展示会にお邪魔した際、日本に初めてエディー・バウアー等を持ち込んだ老舗のオーナーがいらっしゃいました。

その方曰く「昔ながらのラムズウールは、ちゃんと作れば、カシミアよりも暖かいものだよ」と仰っていました。
世代的には我々の一つ二つ上の世代の方ですが、実はこれには我々も賛同。

様々な製品進化によって、多くの技術や加工が加わり、本来持っている糸その物の魅力を活かす作り方が徐々に失われつつあることを時代の変遷と共に見て来ました。

つまり、昔ながらの姿勢を貫きながら作り続ける数少ない老舗にとっては当たり前のことも、革新性によってディテール中心に表現するブランドの場合は、これらが少し犠牲になっていると取る事も出来ます。

その点、William Lockieは、昔ながらの姿勢を貫いていると言っても過言では在りません。

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暖かさと、ラムズウールの印象を変えてしまう程の「柔らかな質感」は、どんな糸なのかを忘れさせてしまう程、高いクォリティを感じられます。

チルデンセーターをプレッピースタイルとして愉しむ上で、女性の場合は一つ気を付けたい事が在ります。
それは男性と同じ様にスタイルすると、恰もボーイズルックになってしまうと言う事。

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コンサバティブな装いだからこそ、どこかに女性らしい繊細さや華奢さを取り入れ、全体を崩す事によって、程よい魅力が生まれます。

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トラディショナルなスタイルに欠かせないトラウザーズも、女性らしさをしっかりと演出する為にもパンプスやブーツなどヒールのある物を選んでおきたいところ。

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男女の境界が無くなり始めている昨今のファッションの中で、特に忘れられがちなのが、こうした「女性らしさ」。

質の高いベーシックが増えると、どうしても保守的で変わり映えのしない装いに偏ってしまうものです。
普遍で、毎日違う愉しさを得る為にも、女性の装いには、男性の何倍もアイテムのバリエーションが必須。

暖かさ、心地良さ、質の高さ、そして女性らしさ(或いは男性らしさ)は、我々世代にとって除く事の出来ない重要なファクターです。

現在、William Lockieの各モデルは、徐々にサイズや色を欠き始めています。
寒さに耐えきれず、ニットを増やしたいと言う方、或いは一度お試し頂きWilliam Lockieに魅入られた方も含め、これからの数週はニット需要が更に高まりそうです。

まだ試した事の無い方も、是非一度William Lockieの魅力に触れてみては如何でしょうか。


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