秋が足早に近付き始めた今週。
今日は気温20度にも満たない時間帯が大半を占め、肌寒さを感じる一日となりました。

いよいよこれまで揃えた新作の数々をお披露目する機会となり、お客様の多くが新作に身を包んでお出掛け下さっています。

季節ごとに何かしらのテーマを以て皆様にご提案している当店ですが、今季はメンズ、ウィメンズを通じて、ヨーロッパが見たアメリカン、イタリアが見たブリティッシュ、そんな匂いのするスタイルを提案しています。

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メンズではパーソナルオーダーをご利用頂いている大半のお客様がネイビーのブレザーをお仕立て頂いており、良き時代のチープ・アンド・シックをカレッジ風のスウェットを使ってカジュアルダウンするなどをお勧めしています。

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懐かしさすら感じさせるネイビーのブレザーとレタードのスウェットは、我々世代にとっても馴染み深い2つ。
ニットを愉しむ前に、少しカジュアルな装いも愉しんでおきたいですね。

ウィメンズにも同様のご提案をしておりますが、今日、女性に皆さんにご紹介したいのが、英国的エッセンス。
それもカントリーな雰囲気を漂わせるものです。

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ブラウンのグレンチェックをあしらったサキソニー素材のテーラードジャケットに、ヴェネチアンレザーのベルト、ハイゲージメリノウールのタートルと、ベーシックで英国的なトラディショナルを感じさせる組み合わせ。

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幅の広いラペルと1つ掛けのボタンと程よく腰回りを覆う着丈は、英国的な雰囲気を作りながらも、どこか洗練された雰囲気になります。

実はこの組み合わせはMax Maraによるもの。
少々意外性を感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、今回このスタイルを提案する為、ベルトやバッグ、ストールにも共通性を持たせてオーダーして来ました。
(※タートルネックはLardiniの物)

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一般的にはチノーズやジーンズなどカントリーな匂いを作る事で世界観は完成されますが、敢えてのサテンのスカートや、ニットのスカートで、女性らしさを加え、柔らかさや嫋やかさを作るのもお勧めです。(スカート/Max Mara)

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スタイルの重要なポイントを占めるベルト。
ジャケットやコートの上から巻く事で英国的なニュアンスを作るのですが、このベルトもまた特殊な加工を加えたレザーを使用しており、田舎臭さのない洗練された印象を与える物に。

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美しいヴェネチアン・レザーを使ったシンプルで深みのある色艶。
ホールを開けステッチだけの仕上げにも関わらず、英国靴のパーフォレーションの様に見え、ここにも味わい深い英国らしさを感じさせる趣があります。

(※ヴェネチアン・レザー・・・総称しヴェネチアに近いサンタクローチェで開発され、原皮の生産から鞣し、染色までを行われる事からヴェネチアン・レザーと名付けられています。 カーフをヴェジタブルタンニンで鞣し、手で水染めする事によって、美しく深い色むらを作ります。)

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使用するごとに着ジワを付けて行きながら、色の変化が一般的な物よりも出やすいレザーですが、この趣は他では味わえない独特なものです。

こうしたベルトが加わるだけでも英国らしさに洗練されたエッセンスが加わりますね。

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そしてこの統一感を更に高めてくれるのがこのバッグです。

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太幅のショルダーストラップと前面から上部に掛けてあしらわれたツィード生地は、このバッグ一つだけで全体を大きく変えてくれる存在感があります。

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バッグ専業メーカーによって作られていることが窺える、非常にしっかりとした作りとMax Maraらしい妥協のない素材選びは、前出のベルトにも通ずるところ。

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表情に趣があり、そして装いに大きくインパクトを与えてくれるツィードのバッグは、その日のスタイルのある種の主役にも成り得ますね。

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内側はレザーのみで作られ、洋服との摩擦による何れもの崩れを防止してくれます。

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コンパートメントは2層。
日常的に必要最低限の荷物は収納が可能です。

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ブランド規模が大きくなると、それぞれのパーツに於ける専門分野に長けているファクトリーブランドが手掛ける為、たかがバッグと片付けられない緻密なディテールや作りがある事が解ります。

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こうして世界観に於ける完成度を突き詰めると、ボトムスがどんなもので在ろうと、フィットしてしまうのですから、トラディショナルはヤハリ洋服、スタイル、全ての基本なのでしょうね。

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全く同じ色、同じ生地ではなく、少しずつピッチが異なったり、色の変化がある事によって、更に洒脱さが生まれます。(勿論色の相性が在っていることは前提です)

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女性のトラディショナルを連想した場合に挙げられるのが、米国のラルフ・ローレンであったり、ブルックス・ブラザースで在ったり、英国のマルベリーなどなど、何れも歴史に則った堅苦しさが想像されるケースが多いのですが(※実際にはどのブランドも現在は異なるテイストを以ています)、こうしてイタリアンブランドで作るブリティッシュは、洗練や心地良さ、動き易さ、そんな現代にとって求められる物が加味されている様な気がします。

元々イタリア人は英国へのオマージュが強い為、親和性が高い事は必然。

ならばイタリアン・ブリティッシュを実践しなくてはもったいない気もしますね。

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これらのスタイルに合わせるべく、ウールのストールも組み合わせてオーダーしています。

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肩から掛けてベルトに挟んで使ったり、或いは片側だけの肩に掛けたり、古き良き時代の映画が参考になるような、そんな時代性を感じさせる装いが今の気分だったりします。

温故知新と片付けてしまえば言葉は軽くなってしまいますが、様々な物を上手に取り入れ、デザインや着心地から我が物にする事に長けているイタリアのブランド(或いはファクトリー)は、私達日本人にとって、最も退屈させない魅せ方を持っている人たちかも知れませんね。

ともあれ、今季の英国的エッセンスは、様々な切り口を用意しています。
ご興味のある方、或いはこれから秋を愉しもうと言う方は、是非お気軽にご相談下さいね。

”味わい深い装いは、先ず「世界観」を作ってから”です。





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