IL MARE JOURNAL

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タグ:ダッフルコート

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(写真着用商品:スーツ/CARUSO、シャツ/Fralbo、タイ/Luigi Borrelli)

秋めいて来た途端、雨空が増えている今週。
今日は寒空を更に感じさせる小雨交じりの一日となりました。

こうして気温が下がると急に気になり始めるのがコート等羽織り物の存在です。
今年は例年に比べテイストも様々、そしてコストも様々なコート類が豊富に揃い、そのどれもが大人が纏うのに相応しい物ばかりが集まりました。

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メンズは主にパーソナルオーダーをご利用頂く方が、ここ数年続いておりますが、既製品には写真の様な質の高い紳士的なチェスターも揃っています。

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モデル名Napoliと名付けられたこのコートは、まるでカーディガンの様に軽くしなやかで、ジャケット無しでも着られる如何にもナポリ仕立ての一着。
勿論ジャケットの上からオーバーコートとしての役割も担いつつ、大人の男性に相応しいテイストを醸し出してくれる一着です。

店頭にお越しの際には是非試してみて下さい。

と、今日は男性では無く、女性のコートを取り上げます。
実はコロナ禍の影響下でも、コートだけは比較的ラインナップが揃っている店頭のウィメンズ。

現在まででコートの型数は約20モデルを越えています。
その中でも今日取り上げるのは、質が高く、そして半永久的に愛せそうな物を幾つかピックアップしてみました。

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一つ目は”コートと言えばMax Mara”と、もはや代名詞にもなっているイタリアのトップブランドMax Maraが作る、『ウールのトレンチ』です。

トレンチの印象を180度変えてしまいそうな、このコートはMax Maraらしい上質な素材の使用に加え、程よい厚みを感じさせ、尚且つ各部の仕上げはしっかりと、まさにMax Maraらしいと言わざるを得ない選択。

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大き目の衿が作り出す華奢な女性らしさや丸みを帯びながら肩の山を盛り上げる袖付け、そしてやはりと言うべきか素材の選択は、もはや日の付け所が無いほど魅力タップリに仕上げられています。

特にビーバー仕上げをしている表面は、独特のうねりを生み、生地そのものに表情を作り、上品で上質な雰囲気をより醸し出しています。
ブラックと言う点も非常にお勧めとなるポイントです。

(※ビーバー仕上げには色んな方法がありますが、今でも由緒正しい古い織元はアザミの実を使って梳いています。)

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同じくビーバーに仕上げているMax Maraのダブルブレステッドのチェスターは、チェンジポケットを設けた英国的なエッセンスに富んだ一着。

Max Maraと言えばキャメルカラー、がイメージづいていますが、この色合いはキャメルよりも何段階かトーンダウンした、まるでラテの様な上品な色合いです。

変わらないオーセンティックなコートをお探しの方に、もってこいな一着です。

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こちらもMax Maraのもの。
最近増え続けている身頃や袖筒にゆとりを持たせたコンフォートなコートです。
2つ掛けのボタンと大きく身頃を袷せるダブルブレステッド、そして利便性も高くアイキャッチにもなる腰ポケットは、この数年増え続け、そのままコートの一つの選択肢として定着した、最も人気の高い形状。

あまりカチッとした印象にしたく無い方や、常にコンフォータブルな装いを心がけている方にとって、またとないお勧めモデルです。
色合いもブラウンとカーキを織り交ぜたような絶妙な味わいを作っています。

(※Max Mara製品のWeb掲載は禁じられている為、予告なしに削除する場合が御座います。 予めご容赦下さい。)

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そしてコチラは昨年も人気のうちに完売してしまった英国で生まれた海軍出自のコートブランド「CAMPLIN」の新型コートです。

このブランドの特徴は何と言っても、ピーコートを生み出したと言われている源流に基づいたディテールと、それらに則ってアレンジされた衿元のストラップ。

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もはやCAMPLINと言えばこのディテール、として目に焼き付いている方も多いと思いますが、このパーツは厚着をした時に前のボタンを留める事無く、ボタンからボタンへ橋掛けの様に留める事で、マントの様に留め具を使う為のもの。

今となってはファッション的な要素が強いのですが、しっかり実用性も加味されています。
100年を超える歴史の中で生まれた英国のCAMPLINは、現在もイタリア企業となり、その息遣いを今に伝えている歴史あるブランドです。(※詳細はオンラインストア、ブログなどの過去の掲載記事をご覧ください。)

今回のモデルは名品となっているピーコートの丈を長くストレッチさせたハーフコートモデル。
更に御馴染のRAIN WOOLを採用し、雨風雪を凌ぎ、更にライニング(パッディング)を備えたモデルでオーダーしている為、防寒性も言う事無しの一着です。

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またCAMPLINからはダッフルがリニューアルされたモデルも到着しています。
使用している生地はRAIN WOOLで、今季の特別なカラー、オートミールを使用。
更にトッグルのパーツには金属製を用いている為、オートミールの味わい深い色合いとアルミ色が絶妙なバランスを生み出し、他にはない独特な魅力を発しています。
(※この生地・色は、コロナ禍の影響により、サプライヤーの生産減によって限られた数量のみが生産されている為、再び出会う確率は非常に少ない物になってしまいました。)

他とは違うテイスト、ダッフルをお探しの方は是非ご検討下さい。

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そして最後にお勧めするのは、今シーズンが最後となってしまったイタリアのブランドLARDINIのコットンギャバを使用したトレンチコートです。

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トレンチ好きな当店は数多くのブランドから様々なトレンチを仕入れて来ましたが、それぞれに歴史に裏付けされたクラシックな物から、先進技術を取り入れた先鋭的な物、或いはデザインコンシャスな物まで、常に多くのトレンチコートを皆様にご案内してまいりました。

その中でもLARDINIのトレンチは、一見するだけではその魅力に気付けない程、不偏な魅力に包まれているのですが、大きく違いを見出すとすれば、肩回りから袖筒を、仄かにゆとりを付ける事によって、首から肩の上り、そして袖先までの自然な丸みが、トレンチ特有の肩を誇張する様な硬いイメージを払拭しています。

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少しだけドロップさせたアームホール、そこから広がる袖筒のゆとりは、トレンチコート全体のイメージを大きく変えてくれる、まさに女性の為の、そしてフェミニンではなく、マスキュリンでもない、特別な魅力の一着を作りだしています。

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素材のコットンは強撚のコットンギャバを使用している為、風を通し辛く、またライニングによって秋冬のトレンチとして(王道のコットントレンチとして)申し分のない存在価値を作り上げています。

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コットンで無ければ作り得ないトレンチコートの趣は、素材の良し悪しによって見た目も、着心地も大きく変わります。

LARDINIのトレンチは、そんな痒い所に手が届く多くが当たり前の様に自然に取り入れられた一着なのです。

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また背面のヨークは大きく取られ、腰の直ぐ上まで在ります。

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このヨークの大きさやカットを水平にする事によって、より女性らしさが生まれています。
(この小さな拘りが見た目を大きく変えてくれるのです)

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コートの老舗、コートの歴史、コートの出自、トレンチを作る多くのブランドが、それらトレンチに関わる造詣を抽出して作っています。

そのどれもが特徴を持っていたり、得意とするディテールやデザインを表現し、巷には「一体どのトレンチを選んだらいいんだろう?」と迷う事も多いでしょう。

結論から言えば、どのトレンチも失敗は無いでしょう。
基本設計が同じである事、生地の違いや好みのデザインである事、それが着る人の満足を充たす訳ですから、ブランドで選ぶよりも、形や色、ディテールの好みを選ぶことで間違いありません。

当店が今回のLARDINIのトレンチをお勧めな理由は、ズバリ、肩の丸み、ドロップした上半身、そして着丈のバランス、そして何より、”肩から裾までのシルエットが美しいAラインを描いている”ことです。

秋から春までレイヤーを愉しみながら使えるトレンチコートの存在。
秋冬のコートを検討している方、或いは迷われている方は、是非一度店頭で試してみて下さい。

バランスの良さが伝わると思いますよ。

(以上の他にも、現在コートは多数揃っています。 今シーズン中最も揃っている週末となりますので、沢山の中から選びたいと言う方は是非今週末をご利用下さい!)





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時の経つのは早いもので今年も既に12月半ばを迎えています。
暖冬も手伝って例年よりは過ごし易い日が続いているものの、やはり冬の寒さは耐えがたくなってきました。

多くのファッション業界がひところの様なダウンジャケットの不要を叫び始め、ますます暖冬を憶えずにいられませんが、私達の住む街にとってはダウンは必携の道具。

とは言うものの、まだダウンを必要に迫られない、そんな冬が昨今は続いています。
そんな中、当店で比較的人気を上げているのが、ピーコートやダッフルの様なミリタリー出自のコート類。

一般的にピーコートやダッフルと聞くと、その悪しき昔のイメージから、「重い」「硬い」「着にくい」などを連想される方も多いかも知れません。

然し、先日のCAMPLINもそうですが、今日のそれらは技術的な進歩もありますが、素材の選択や企業努力によって、より上質で、より着心地が良く、扱い易いものが非常に増えて来ました。
(勿論、そこには相応の投資が無ければ、イメージは変わる事が在りません)

そこで今日ピックアップするのが、英国の老舗である「GRENFELL」(グレンフェル)のダッフルコートです。

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グレンフェルと聞いて、グレンフェル・クロスが直ぐに頭を駆け巡った人は、相当の御洒落好き。

その昔、著名な探検家であり医師でもある「ウィルフレッド・グレンフェル卿」が、その飽くなき冒険心を満たすべく開発されたグレンフェル・クロスは防風、防水性が高く、それでいて通気性に優れ、耐久性をも備えた素材でした。

それがGRENFELLブランドの始まりです。
その後もグレンフェル・クロスとして、エベレスト登頂や太平洋横断、オリンピックと時代と歴史に名を遺す様々なシーンにGRENFELLは立ち会う事となりました。
それ程愛されて来た伝統的な生地、ブランドとして信頼性を勝ち取った証でもある訳です。

これらの功績も踏まえ、1958年にはエリザベス女王から「ロイヤルワラント」(英国王室御用達認定証)も授与しており、名だたる王室御用達の仲間入りを果たした老舗中の老舗となりました。

こうして老舗GRENFELLは今も様々な用途に応じたコートを、今も尚ロンドン市内のファクトリーで熟練の技術者たちの手によって作りづづけられています。

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そのラインナップの中で今回当店がオーダーしたのがダッフルコートなのですが、英国にはダッフルコートを得意とするブランドが多くあります。

有名とされているだけでもグローバーオールやモンゴメリー、インバーティアなど英国だけに留まらなければ数多存在します。

しかしその中でも当店が求める物を備えていたのがGRENFELLでした。

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GRENFELLのダッフルにフォーカスした理由は幾つも在るのですが、今回オーダーしたモデル「Paddington」(パディントン)をベースにした事が最も大きな理由の一つで、ダッフルコートのイメージに大半の方が持つイメージが、「コドモぽく見える」というちょっぴり偏見の混ざった見解。

では何故コドモぽく見えるのか?

それは着丈や全体のバランスにあると当店は考えていました。

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多くのダッフルコートの場合、ミドルレングス(或いはショートレングス)の物が占めています。
実はこの丈こそが落とし穴の一つでもあり、丈が短くなればなるほど、トッグルが密集して見える為、全体がごちゃごちゃとして見えるだけでなく、スッキリとしたイメージが無くなる為、「スマートさに欠ける」と言うのが我々の答えです。

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今回オーダーしているPaddingtonはダッフルコートに多い、タップリとした身頃や太目の筒袖を持たず、程よくスマートなシルエットと、特にウィメンズでは裾へ向かい緩やかな広がりを持っています。

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またウエストから裾までの長さが長目に確保されている為、通常ミドルレングスで作られるものと比べると、腰下が長く綺麗に見える=長身効果と痩身効果を生む=コドモぽさが消える、と言う事になります。

この些細な事が、全体に与える印象を左右するのが「見え方にとっては重要」であり、御洒落を素敵に愉しむ為の最重要課題です。

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スッキリと見えるからと言って、タイトな作りかと言えばそうではなく、程よいゆとりを持ちつつも、こうした見栄えを作りだすのが、このPaddingtonなのです。

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また、素材にも拘りがあります。
前述の様に重たい、硬いと言ったイメージは皆無で、袖を通すとすぐにそれが伝わるほど、実は柔らかくて、とてもしなやかな質感。

ダッフルコートと言えばダブルフェイスの生地の採用ですが、GRENFELLのPaddingtonでは、裏地に無駄なプリントや装飾を省き、物としての品質の高さと縫製の確かさを、しっかりと映し出しています。

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また表面はヘリンボーンの織地がさり気なく凹凸を作り、のっぺりとした見た目のメルトンやツィードとは違う、上品さと高品質さをも醸し出します。

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これは昨今のフレンチトラッドにも通じる所でもあり、「上品」で在る事も当店が求める重要なファクターです。

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トッグルなどのパーツは全て自然素材が採用されています。

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一説には世界大戦前には漁師が防寒の為に着ていたと言う歴史もあり、それらは麻や縄紐で作られた物を使われるケースも在りますが、GRENFELLのトッグルはレザーとホーンによる物で完成されています。

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更に当店が求める物は衿=フードの一体の衿型にもあります。

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近年、フードの取り外し可能な物、つまりシャツ型の襟が付き、その周囲にボタン等で着脱可能なフードを取り付けると言うものが散見されますが、ダッフルの襟は一体型で在る事が当店にとっては重要です。

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素材の程よい柔らかさや、ハリ、立体的に形作ってくれる全体の優れたバランス、そのどれもがGRENFELLのPaddingtonには備わっています。

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長く愛せる物には、それなりの造詣や想いが込められるものですが、ロイヤルワラントを持つGRENFELLは、我々が求めるまでも無く、英国王室が認めるだけの品質を長年保ち続けている事でも証明されています。

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何より、女性が求めるのは、こうした蘊蓄云々よりも、着た時の綺麗さ、素敵さ、見栄えに優れている事が重要。

今回のGRENFELLのダッフルコートは、多くの人々が持ち続けるイメージを大きく変えてくれる存在と成り得る物になるでしょう。

これから冬の御洒落を愉しむ方は是非ご検討の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

(※入荷のうち一部のサイズは後日追加入荷となる予定です。⇒オンラインストアにて不足サイズについては再入荷の際、ご覧いただけます。)




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