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春の嵐が去り、ようやく穏やかな毎日へと加速を続ける今週。

店内の春物も矢継ぎ早に勢いを増し、実用性や魅力の高い物から次々と姿を消し始めています。

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中には完売の続いていた商品の再入荷や、或いはシーズン前からお待ちかねだった様々な新作に沢山のお問合せを頂いており、来る春の装い充実へ向け、皆様余念が在りません。

そんな新作ラッシュの今週ですが、今日は日常的、季節的に最も出番の多い素材『デニム』にフォーカスしてみました。

実は昨年の夏頃から、当店が頻りに口にしていた物、それは『原点回帰』なるファクター。

ある種の保守的偏重を見せる昨今のコンサバティブにとって、イタリア、フランス、アメリカ、国の垣根を越え、今再び「オーセンティック(本格的)」を求める風潮が顕れています。

その中に含まれるジーンズとしてのオーセンティックが当店が求める『王道リーバイス』。

今から遡る事約10年前、当店がデビュー後間もない小さなブランドだったRED CARDの取り扱いを始め、その時初めて『ボーイフレンドデニム』と言う言葉が産声を上げました。

その後、言葉が独り歩きを始め、今となっては「ボーイフレンドデニム」と言う言葉を何の疑いもなく口にし、耳にする事が当たり前となりました。

元々、ボーイフレンドデニムとは、女性が男性のジーンズを拝借して穿いている様なスタイル(サマ)を指し、つまり体にフィットしたジャストサイズのジーンズではなく、腰回りから裾までのゆとりがある物を、腰に掛けて穿く姿が、それでした。

これを更に紐解くと、RED CARDの創始者である本澤さんは、元々リーバイスに就職を希望しながら、当時のリーバイスでは募集が無かった事から、当時のEDWIN社へ入社。

その後、頭角を現し、数年後改めてリーバイスへ籍を置く事になった経緯が在ります。
(実際にはその他の様々なブランドのプロデュースに尽力をされています)

つまり、リーバイスの世界定番である501®にオマージュを抱き、それらが具現化された物が、当時のRED CARDの主力モデルVintage Straightでした。

メンズのジーンズを基本としたシルエットはまさに「ザ・ストレート」、更に腰裏には尾錠まで設けられる凝り様。
当時はまだプレミアムデニムが隆盛の時代であり、その中で異質にも感じられる面が多かった様に思えます。

然し、時を超え、今こそ当たり前のシルエットの一つとして数えられる様になった、このシルエットも、元を辿ればヴィンテージのリアルリーバイスを夢見た物が、コスト、仕様、それら全てを一つにした物である事が窺い知れます。

話は前後しますが、当店が考える、この着地点こそが『リーバイス 501®』でした。

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先日、これまで行われる事の無かったリーバイスの展示会(※それまでは展示会そのものが無かったそうです)へ伺い、長い時代の変遷の中で生まれ変わった、現代のリーバイスの何たるかを見て来ました。

その時代ごとにリファインを繰り返し、常に新しい年代の、新しいフィットへと移り変わる501®も、現在は日本のライセンスではなく、米国による企画(生産はアメリカ、アジア諸国など様々)によって、ジーンズ本来の魅力を高める物へと進化をしていました。

ジーンズブランドは数多在りますが、そのブランドごとに得意とするシルエットやディテールが異なり、またそれらを常に研究し、新しい物を作り出す、その連続がジーンズブランドには課せられています。

しかし、リーバイスには501®と言う、100年以上も変わらない世界で最も有名なブランドが在り、それはまさに当店が考える『原点回帰』で在るのだと言う事を、改めて感じたのです。

今回リーバイスのオーダーに際して、実際の入荷開始は秋(8月以降)ですが、その前にまず皆様に触れて頂く為、急遽ウィメンズの501®を2種仕入れてまいりました。

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全てのジーンズの基本でもある、ストレートシルエット、ボタンフライ、紙パッチ(革も在ります)、アーキュエイトステッチ(ヒップの弓形のステッチ)、これらに代表される501®、それもコットン100%の12オンスのデニムを使った2モデルが今回の入荷です。

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色や加工の違いは在る物の、今回仕入れている2モデルに共通するのは、共に(予め)裾がターンナップされている点。

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勿論、伸ばした状態で穿くのも良いのですが、敢えて太幅でターンナップされた状態をクロップドレングスとして愉しむ、そんな意思が受け取れるモデルです。

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もはや説明不要かも知れませんが、通常穿くサイズの1つ上のサイズを選ぶ事によって、腰回りが自然に落ち、股上長によるスラウチーな状態が作られます。

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コットン100ならではのラギッドな魅力は、色落ちだけではなく、加工痕にもストレッチのそれとは違ったリアルな表情が生まれます。

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何より501®の魅力は、この下がり目位置に来るヒップポケットの場所。
大きく、直線的なポケットの形状は、女性のヒップをタイトに見せるだけで無く、臀部と腿の境目を無くす、見えない効果も在ります。

元来ジーンズが好きなお客様が多い当店。
過去十年以上もの間、様々な国、ブランド、シルエット、素材に触れて来た方が多い分、「今何故リーバイスを?」と思われる方は多くないと思います。

常にいつの時代も主役であり、また様々なスタイルとの共存に不可欠であるジーンズの存在は、改めて王道(リーバイス501®)を知り、その他のブランドの持つ魅力を再発見する事が出来る、言わば検証の場。

これを機に是非一度、原点回帰を味わってみて下さい。


さて、デニムと言えば、季節的にもデニム素材が積極的に増える当店ですが、今季は様々なデニムアイテムが揃い踏み。

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このヘビーオンスのデニム生地(コットン100%)で作られたシングルトレンチは、その言葉からは想像出来ない程、重い印象は無く、むしろ女性的で新しい魅力を見出してくれる一着。

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大きく開くボリュームのある衿、立体的な首から肩回りを作る台衿、曲線的な袖回り、味わいを生むフリンジ処理など、その一つ一つが組み合わさる事によって、このコートが唯一無二に成っています。

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このコートはPranoia Paradisoによる物ですが、自立した強い女性像を感じさせるアイテムが多く、それらは素材やディテールにも表れており、このコートはまさにそれらを体現する一つ。

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丹念に洗いを繰り返されたデニム素材と強固な素材の仕様、そのどれもがこのコートでしか作られない魅力として養われています。

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全身をデニム素材で組み合わせても、それらからグランジ的な野暮ったさは無く、ここにも女性らしさが感じられる、何か不思議な魅力が在ります。
(写真使用商品:コート/Paranoia Paradiso、シャツ/AG、ジーンズ/RED CARD)

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ワイドに立つ衿は、台衿の確保による物と、緩やかにカーブを描くラペルのカットなど、良く考えられて作られている事が直ぐに解ります。

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統一感を『デニム』のみで作るのは、そう簡単ではないのですが、このコートの場合には、それがいとも簡単に行える程、全てをスポイルしてしまいます。

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新しい季節に向けた一着は、ダウンベストを組み合わせるなど、アイディア次第で通年使える物にも成り得ます。

デニムにフォーカスした今日のブログの中に登場する全てのアイテムが、そのブランドが得意とする魅力を発しており、またそれらに袖を通す楽しみも湧かせてくれます。

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その他にも、デニムと相性の良いバッグやカットソーなど、常に脇を固めてくれるアイテムも揃い始めています。

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バッグ一つにも、特徴のある物がシンプルな装いに変化を与えてくれる事は言うまでも在りません。

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このバッグもまたフィッシュネット風のメッシュと、キャンバス地の巾着を組み合わせた個性的な物。
シンプルな装いだからこそ活きる一点ですね。
(写真使用商品:バッグ/Paranoia Paradiso、シューズ/adidas)

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またトートバッグも先般ご紹介させて頂いたFinger Fox And Shirtsは、サイズを変える事で見た目の印象も変わります。

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この最大サイズは横幅が60㎝を超える大きさで、男性にとっても少々大き目なサイズですが、ショルダーストラップを使って斜め掛けしたり、或いはサイズ違いで揃えて遊びに、旅行に愉しむなど、こちらもまたアイディア次第。

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その他にも、防水性の高いSutterheimのコート等、ジーンズとの相性、日常的な装いへの取り入れやすさなど、想像出来る多くのシーンで活躍するアイテムが、続々と揃っています。
(写真使用商品:コート/Stutterheim、ニット/Pringle×Nick Wooster、ジーンズ/Richard J.Brown、シューズ/Di Mella)

今週から気温は更に上昇傾向となり、気分も次なる休み、次なる遊び、そして次なる季節へと向かいます。
是非今週は、更なるスタイルアップ充実、そして新たなアイテムの出会いを探しに、店頭へいらして下さいね。

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春はオシャレが楽しい季節!
肌寒さと穏やかな陽射しが交互にやって来る3月。
少しずつ春の装いを揃えて見ては如何ですか?

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当店は基本的に不定休となっております。
その為、店休日が不規則となります為、ホームページ、或いはOnline Storeトップページにて、ご確認の上ご利用下さい。

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(※3月は展示会等の為、店休日が変則的になる恐れが御座います。 予めご容赦下さいますようお願い申し上げます。)

※一部変更がある場合が御座います。

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